281: ◆GXVkKXrpNcpr[sage saga]
2017/02/07(火) 14:41:08.65 ID:5orYg2PVo
完璧なコントロールで投擲されたソウルジェムが身体に触れた瞬間、ほむらが意識を取り戻す。
なぜか目蓋が開かない。身体が思うように動かせない。ただ高所から落下中だということはわかった。これまで幾度となく味わってきた感覚だ。
ソウルジェムが手元にないため変身できない。鹿目家で入浴後に着替えた部屋着姿だった。
とにかく頭から落ちるのは避けようともがき始めたところで何かの魔法が働いたらしい。固いゼリーの中を落ちていくように感じる。おかげで落下の勢いはかなり弱まった。
着地の瞬間に血肉の広がりになることはないだろう。息を詰めて衝撃に備えた。
「よーしいいよ、そのまま落ちてこいほむら。まどかは離れてて……そうそう、その辺」
ほむらが最後の魔法陣を破りながら背中を下にして落ちてくる。
「んぎっ!!!!!!」
さやかがほむらの身体を受け止めた。頭部と肩を胸にしっかり固定し、足のバネで衝撃をある程度吸収してから臀部、背中と丸く受け身をとった。二人まとまってぬかるんだ地面に押しつけられ、ぐしゃ、という音がした。
「っ………!」
まどかが悲鳴を呑み込んだ。二人に駆け寄りたいのを我慢して、ほむらより先に地面に落ちたソウルジェムを拾いに行った。辺りを明るく照らしていた魔法陣の円柱は役目を終えてゆっくり消えていこうとしていたが、辺りはまだ十分に明るい。
落ちた所は見ていたものの、大きな氷の粒の間で光を放つそれを無事に発見できた瞬間はへたり込みそうになる程ホッとした。
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