22: ◆q0LUVgtwZ6[sage saga]
2016/10/30(日) 04:10:23.78 ID:IYSru4KkO
ゼタ「でしょ? やっぱり良かったね、この騎空団に入って」
ベアトリクス「……まぁ、そうだな」
ゼタ「あたしじゃベアと一緒に戦うくらいしかできなかったから……ちょっと悔しいかも」
ベアトリクス「ゼタ……」
多分私は恥ずかしいことを言おうとしている。反射的にそう思った私はグイッとワインの残りを飲み干し、テーブルへグラスを置く。
ベアトリクス「私が変わったなら、多分それはゼタのお陰だ」
ゼタ「ベア?」
きょとんとするゼタの両肩の上に手を置いて、私は言葉を続ける。
ベアトリクス「その、荒んでた私のことも見捨てないで仲間でいてくれて――色々ゼタから学んだこともある。正直、救われたと思うしさ……飾る必要がない相手ができて嬉しかった」
ベアトリクス「ゼタからは返しきれないくらい恩がある」
……私は何を言っているんだ。と内心ツッコミはある。けれどぼんやりした意識では口を止めることは叶わず、私はこのタイミングであれを取り出した。
ベアトリクス「……受け取ってくれ。私の気持ちだ」
ゼタ「こ、これって……あれよね? え、指輪?」
ベアトリクス「……あ」
全て言い切ってから、極限まで大きくなっていた気持ちが急激に小さく。
自身を卑下するゼタへの感情がやってしまった感に隅へ追いやられる。
ほぼほぼ妄想通り。決まり文句もそうだし、壁へは押し付けてないが距離は近い。
が、そこへ至るまでの流れが大きく異なっていた。
ゼタ「……ありがと、ベア。ちょっと照れ臭いけど――あたしも嬉しい」
そして結果も。
指輪のケースを両手で抱き締め、目を閉じるゼタ。とても冗談だとかドッキリだとか言えない雰囲気だとすぐに分かった。
……どう考えてもプロポーズ的な流れ。そして反応を見るに、成功してしまったらしい。
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