36: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/11/13(日) 19:15:46.66 ID:7BtxinLWO
着きました、と車が停車したのは繁華街の裏手の酒屋の前だった。
ひっそりとした裏通り。
酒屋のシャッターはすでに降りていた。
タクシーが野良犬のようにのっそりと端に停止している。
闇夜と一体化したホストっぽい人達。
「ちょっと、車置いてくるのでここで待っててください」
「あ、うん」
辺りを見回す。
こういう所は苦手。
何が飛び出てくるか分からない。
変な人に声をかけられそう。
「怖いです?」
「怖いよ……普通は」
「私、慣れてしまって、これが逆に落ち着きます」
そういうものなのかな。
「すぐ戻ってきてね?」
びくびくしながら彼女に言った。
すると、都築さんは斜め前に指を指した。
「あれ、駐車場です」
「……そう」
恥ずかしい。
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