彼女達との思い出
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137:テスト ◆71vVbFpf.c[saga]
2016/12/13(火) 11:21:00.92 ID:ZFEkVD+S0
事業部長に、うちの部長・課長が呼ばれたらしい。

課長「事業部長に呼ばれたよ。」
僕「何か言われましたか?」
課長「『この忙しい時期に、開発費をかけて無駄な投資をし、見込めない需要の商品展開をするとは何事だ。』だとさw」

僕「・・・じゃあ、プロジェクトは中止ですかね・・・」
課長「いや、ちゃんと君たちの資料を見せて通したよ。」
僕「ありがとうございます。なんか済みません・・」
課長「『こんなもの、月に5セット売れれば俺の負けだ』が捨て台詞だったw何としても月に5セット以上売ってくれw」

5セット。少ないと感じるかもしれない。
ちなみに、5セット売ると5万ほどの利益にしかならない。
しかし、この商品は特殊で、これ単品を購入しても意味がない。当社のラインナップを導入して初めて利用価値が出る。
つまり、5セット商品が売れると、当社のシステムが5件採用されることになる。
5件採用されると、純利益は100万にも上る。

だが、ライフサイクルを考えれば、会社を動かして展開するには少なすぎる額だ。

GW、A4用紙1枚で始まった案件が、プロジェクトとなり、商品として具現化し、発売された。
その発売は、業界に一石を投じることとなった。

法改正があって1年。市場が動いた。
前年に、公的機関から「理想モデル」と評された事案があったが、そのラインナップと今回の商品は抱き合わせで展開された。

広報「今回の販促費は、過去最高額だったよ。商品サンプルが高額過ぎた。」
沢村「そのかわり、反響も大きかったんじゃないですか?」
広報「ああ。初めてだよ。お客様から直接電話がかかってきて『こういうものを待ってた!』と喜ばれたのは。」

事業部長の予測は外れた。この商品発売前、展開していた事業のラインナップは月に50件程度の採用だった。商品発売後に問い合わせが殺到し、
ラインナップは月に平均300件以上売り上げるものとなる。
実際にその商品を組み込むお客様は月に100人ほど。その商品を組み込まなくてもいい。組み込めるよという対応力が受けた。

他社も、これから開発費と研究費をかけて追随するだろうと、うちの部長が言った。だがもう遅い。これから、価格競争が始まるだろう。
僕たちの商品は、先に発売し、他社が発売するまで、利益を貪る。

他社が同じものを出しても、うちと同じ金額では販売できない。また、割愛するが、他社では絶対に安くできない秘密の強みがあった。
完全に独占。鑑賞だった。

沢村さんの評価が、また上がった。
僕もうれしかった。

沢村「この案件はドル箱だったな。」
僕「そうですね。沢村さんはやっぱり凄いです。」
沢村「俺は今回手助けしただけだ。これはお前の仕事だと言っていいよ。」
僕「実際、僕が展開したら失敗してますよでも。」
沢村「ま、会社っていうところはそういうところだ。」

こうして、些細な提案は、当社の屋台骨を支える一環となった。

余談であるが、課長はこの案件が評価され、数年後に他の事業部へ「部長」として昇進する。

そして、沢村さん。
沢村さんは、この案件がきっかけで、

他業種から引き抜きを受けることになる。


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