彼女達との思い出
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139:テスト ◆71vVbFpf.c[saga]
2016/12/13(火) 12:27:56.67 ID:ZFEkVD+S0
お互いに忙しい身だ。
2週間後くらいに再会した。

近くのマックで軽く食べ、当時流行っていた映画でも見ようという話になった。

僕「本当に近くに住んでるんだね。30分くらいで会えちゃうんだ。」
涼子「そうみたいですね。びっくりしました。」

涼子は、本当に美人だ。
その小さな口で、ポテトだけをつまんでいた。

僕「ポテトだけ食べるの?そっちのハンバーガーは残しちゃうの?」
涼子「うん。そんなにお腹が空かない人なんです。」
僕「さすが女子。ていうか、ハンバーガーもったいない・・」
涼子「ポテトだけ頼むのも、なんだか申し訳ないので。」

僕「あの、もったいないので、僕が食べてもいいかな?口つけてもいないみたいだし。」
涼子「え?・・・ええ。どうぞ。ファストフードでも、やっぱり捨てるのはもったいないですか。」
僕「もったいないよ。どんな調理過程でも、どんな内容物でも、やっぱり、頼んだ以上は残さない。僕はそうしてる。」
涼子「・・・そうですか。」

ちょっと、涼子の性格がわかった気がした。
僕「映画、好きなんだね。」
涼子「はい。大学時代から、文学として興味があります。」
僕「エンターテイメント性は求めないんだね。」
涼子「どちらかというと、フランス映画のような作品が好きです。」

僕「うーん、見たことがないから分からないなぁ」
涼子「あの、良くわからないエンディングがたまらないんです。」
僕「ふーむ?」
涼子「有名な映画だと・・・」

いくつか知っている作品を列挙してくれた。
僕「ああ、意外と知ってるもんだなぁ。ほら、この作品て彼女の出世作だよね?あのシーン、良かったよね。ここのセリフとか。」
涼子「??藤原君て、意外と物知りなんですね・・私もあのシーン、好きですよ。」

何というのか。
お互いの休息。

静かな時間だった。
雑踏の中、周囲のざわめきを気にせず、何気ない風景になる2人。

涼子とは、月に数回、ちょっとした息抜きで、一緒に食事や休息を取る。そんな関係になった。
別に、彼女自体にはそれほど興味はなかった。
恋愛の対象には見えなかった。自分も忙しく、あまり恋愛に時間をかけたくない時期でもあった。
涼子も、それを望んでいるようには見えなかった。

食事の時は、涼子はあまり食べなかった。
だから、涼子の食事の半分は僕が食べた。
回数を重ねると、涼子は最初から自分の分を取り分けて、残りは僕にくれるようになった。

あの数か月は、僕にとっても涼子にとっても、平穏で安らげる空間を作り上げていた。

春を迎え、また涼子と会った。
涼子「すみません。花粉症なんです。」

その抜群のスタイルとセンスある服装。モデルのような体型でマスクをすると、芸能人であるように錯覚する。
会うたび、涼子はさらに綺麗になっていた。

その日は、夕方に会った。
そして、ちょっとオシャレなビルで、食事をした。

食事の際、ちょっと飲んだ。
2人で、並んで座っていた。

いつもと少し違う、物静かなレストラン。
お互い、特に会話もしない。それが少しだけ心地よかった。

開放的な窓から、夕日が差し込む。
いつしか、夕日が沈もうとしている。

とてもロマンチックで、とても静かな時間だった。
僕の腕が、涼子の腕に触れた。
涼子は、僕の手を、握ってきた。
僕は、自然と、手を握り返した。

涼子の頭が、僕の肩に乗せられる。
その瞳が、僕の瞳を追った。

僕と涼子は、レストランの風景のように、その場で、優しく、キスをした。



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