157:テスト ◆71vVbFpf.c[saga]
2016/12/15(木) 11:07:38.36 ID:MVK382n60
憂鬱な日。
涼子と会う日。
2人で、山の方へドライブ。
今までも、ドライブに出かけたことはある。特に、道中で話はしない。
今までは気にしなかったが、その日は、気まずさが際立った。
涼子「・・・特に、話すことないですね。」
僕「そうだね。んー、お盆直前にも会ってるし。あ、お盆出かけた?」
涼子「出かけてないです。」
僕「まさかとは思うけど、仕事?」
涼子「いえ。勉強を。」
僕「ああそうか。進んだ?」
涼子「・・・藤原さんと、次に会ったら、何の話をしようか・・・悩んでいました。」
僕「・・・どういう意味かな?」
涼子「藤原さんの方が、わかっているかと思いますが・・・」
涼子は、賢い。
僕の考えていることくらい、分かるんだろう。
僕は逆だ。
涼子の考えていることなんて、まったくわからない。
いや、分かろうとする努力が、足りない。
僕「鋭い。さすが。」
僕は、この旅行が終わったら、涼子と別れるつもりでいた。
涼子「じゃあ、旅行が終わったら、話し合いましょうか。」
僕「・・・うん。旅行を楽しもう。あれ?楽しめるのかなこれって。」
涼子「え?ええ。私は楽しいですよ?」
僕「そうなんだ。いつも、こう、表情がないというか、淡々としてるから、楽しくないのかと思ってた。」
涼子「ああ。まあそう見えますよね。よく言われます。楽しくなさそうだって。」
僕は、努めて明るくした。
涼子は、相変わらずだった。
宿に着いた。ロッジ風の、素敵な所だった。
チェックインをする。
部屋に入ると、ツインのベッド。温かい基調で統一されたところだった。
涼子は、おもむろに、服を脱いだ。
そして、僕の服に手をかける。
僕「もう、やめよう。こういうこと。」
涼子「・・・」
涼子は、手を止めない。
僕「涼子、やめよう。」
僕は、語気を強くした。
涼子の手が止まる。
涼子「だめですか。」
僕「うん。きっと、上手くできないよ僕。もう無理なんだ。」
涼子「なぜですか?」
もう、止まらない。
僕「旅行が終わるまでは、言わないでおこうって決めたのに、やっぱり、無理だよ。」
涼子「そう決めたのなら、旅行が終わるまでは、今までどおりに行きましょう。」
僕「もう、耐えられない。罪悪感しかない。付き合った時からそうだった。僕は・・・」
涼子「・・・わかりました。今聞きます。」
僕「ごめんなさい。僕は、最初から、涼子のことを、好きじゃなかったみたいだ。」
言ってしまった。
459Res/629.83 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20