158:テスト ◆71vVbFpf.c[saga]
2016/12/15(木) 11:33:51.88 ID:MVK382n60
涼子「最初から、ですか。」
僕「たぶん・・・」
涼子「今聞くのもどうかと思いますが、なぜ、私と付き合いたいって言ったんですか?」
僕「ごめんなさい。」
涼子「謝罪が聞きたいのではなくて・・・素朴な疑問です。」
僕「んー、強いて言えば、んー、一緒にいる時間が、心地よかったからかな。でもやっぱり、好きって感情が持てなかった。あと、」
涼子「あと、なんでしょう。」
僕「あのレストランから見た夕日が、ロマンチック過ぎた。」
涼子「ああ。本当ですよね。あの夕日が、2人の距離を縮めました。私も、あの時は流されました。」
僕「今はもう、会うたび、罪悪感しかない。涼子も、そんなに楽しくなさそうだし、2人で会う意味はあるのかなと考えてしまって・・」
涼子「ええと・・はい。一応聞きますが、別れたいという結論は、もう出てしまっているのですか。」
僕「うん。ごめんなさい。涼子はいい子だとは思う。でも、好きじゃない。別れたい。」
はっきり言った。
涼子「もう、結論の出ている人に、何を言っても無駄なことはよく知っています。わかりました。別れましょう。」
僕「宿は、どうする?無理して泊まらなくてもいいし、帰ってもいいよ。ちゃんと送る。」
涼子「いえ。大丈夫です。あ、提案があります。」
僕「なんでしょう。」
涼子「この旅行中、私のいうことを聞いてください。そうしてくれたら、別れます。」
僕「抱いて、は無しでお願いします。」
涼子「はい。服着ますね。」
僕「何を命令されるのやら。」
涼子「変な命令はしません。普通に過ごしてほしいだけです。あそこの美術館に行って、あそこのお寺に行って、一緒にご飯を食べ、同じ部屋で寝て、同じ車で帰って、さようならをしてほしいだけです。」
僕「わかったよ。涼子がそう望むなら。」
涼子の表情は、変わらなかった。
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