彼女達との思い出
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167:テスト ◆71vVbFpf.c[saga]
2016/12/15(木) 16:46:54.49 ID:MVK382n60
僕は、沢村さんじゃない。
僕は、沢村さんじゃない。

誰もが、僕に、沢村さんの後釜を求めた。

「こんなの作ってね。今日中に何とかお願い」
「あー、悪いんだけどさ、営業所の問い合わせで・・・」
「この案件だけど・・・」

僕は、定時に出社し、昼食の時間まで仕事。食堂で10分で食事をして仕事。
午後はずっと会議と来客。
夕方から仕事。また食堂で10分で食事をして仕事。日によってはそれすらもできない日がある。
そして、メールを各部署に送って仕事。22時を回ると、フロアに残るのは数人。
24時を回ると、誰もいなくなる。

2時になり、仕事を終え、フロアを消灯。
たまに、警備のおじさんが見回りに来て、差し入れで総菜パンをくれる。それがありがたかった。

2時半に帰宅、その姿のまま就寝。
翌朝、4つの目覚ましで起き、シャワーを浴びてコンビニで栄養ドリンクを買い出勤。
土曜も終日出勤。日曜は半日出勤。残りの半日で洗濯やクリーニングや買い出し。

こんな生活が、年末まで続いた。
残業は、休日出勤含めて200時間を超えた。

僕の残業代は計上されなかった。基準に収まる程度の、微々たるものだった。

ただただ、仕事をこなすだけの毎日。
罰だ。

これは、僕が今までしてきた行ないへの罰なんだ。
12月に入ると、自然と、涙が出るようになった。

メールの回数がめっきり減り、皆から心配のメールが来る。それを、確認することもなくなった。

年の瀬。もう数日でやっと今年が終わる。
僕の生活は、奇妙なほど規則的。規則的に不規則だった。

朝、シャワーを浴びる。ふと、鏡を見た。
そこには、別人がいた。

あれ?これ、誰の顔だ?
僕って、こんなに老けてたっけ。

体重計に乗った。
60キロあった体重が、50キロに迫る勢いだった。

最近撮った写メを見る。
痩せてはいたが、よく知る、自分の顔だった。

大丈夫。
大丈夫だ。あと数日したら休みだ。長期休暇だ。

横浜に行って、美味しいものを食べて、バカ騒ぎして、帰省して、絵里奈に会って、新年を迎えて、豊とスノボーに行けるんだ。

僕は、コンビニに寄って栄養ドリンクを買い、その場で飲む。
少しスッキリする。

出社し、デスクに座る。
朝一から会議、か。
席を立ち、会議室へ向かう。

異変は、その時に起きた。




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