177:テスト ◆71vVbFpf.c[saga]
2016/12/16(金) 11:56:22.17 ID:RavIwk5f0
新たに配属されたのは、事務で年上の先輩だった。
扱いに困るが、僕がリーダーとして紹介された。
課長「若いけれど、藤原君がリーダーだから、2人とも指示を仰ぐように。」
「「はい」」
靖子さん(沢口靖子似)「宜しくお願いしますね。沢村さんのことはよく知ってるんですよ。」
靖子さんは2児の母。育児休暇明けだ。無理はさせられない。
この部署にも、以前、配属経験があるらしい。
心強かった。各部署にも顔が利くみたいで、別の意味でも助かりそうだ。
菜々子さん(松嶋菜々子似)「宜しくお願いします。なんでもやりますので!」
菜々子さんは、年明けからの希望配属先を経営企画室にしたという、やる気のある先輩だった。
僕「確認ですが、PC操作はどれくらいのスキルですか?アクセス・エクセル・フォトショップ・イラストレーター・社内CAD・・・」
菜々子「アクセスとエクセルは前の部署でも使っていましたよ。アドビ製品は使ったことがないですが、頑張って覚えます!」
出来るかどうかは別として、前向きなのはうれしい。
挨拶が終わり、菜々子さんには当面電話番や社内メール展開・社内LANに載せるデータの管理と更新をお願いした。
靖子さんには、もう少し実務的な、各関係資料の抜き出しとまとめをお願いした。初日から即戦力だった。
僕はその足で、部長に時間を割いてもらえないかお願いに行った。
僕「部長、お時間よろしいですか?」
部長「今かね?」
僕「はい。」
部長「・・・では、打ち合わせ室で。10分ほどでいいかな。」
僕「ありがとうございます。」
僕は、休み中に作った申請書を提出した。
部長「・・・これは?」
僕「お休みをいただいている間に、社内の規則を読み、自分なりに考えたことを申請書にしました。」
内容はちゃんとした申請書だが、そこから導き出される主張は以下の通り
・僕は、以前のように働きません。
・キャパを超える、あるいは他人でもできることで、守秘義務の薄いものはすべてアウトソースに出します。予算が出ない場合はその仕事はしません。
・部下に残業をさせません。させるときは、残業を申請し、事務職であっても残業代を出してもらいます。通ったら、命令して残業させます。
・僕自身は、以前ほどではないけれど、残業します。ただし、ある程度は申請書を出すので、以前より残業代をください。もらえないのなら残業しません。
・休日出勤はしません。ただし、必要であれば喜んでします。そのかわり、休日出勤手当ではなく、代休を申請します。
僕「判子をいただけないでしょうか。」
部長「え?あ、うん。いいよ?」
あっさり通った。拍子抜けした。
僕「自分で出しておいて、あれですが、簡単にとおるとは思っていませんでした。」
部長「キミ、勘違いしてるよ?」
僕「勘違い、ですか。」
部長「これ、みんな、暗黙の了解でしていることだよ。それが紙として出されただけだ。」
僕「・・・そうだったんですね。知りませんでした。」
部長「キミの悪いところでもある。なんでも、自分でやらなくてはと思い込んでる。ここは会社だ。一人だけでは何もできない」
僕「おっしゃる通りです。」
部長「正直、辞表を出されるのかと思って、怖かったよw」
僕「さすがに無責任なことはしませんww」
部長「まあ、こうやって書類として残していくことが必要でもあるな。藤原君、」
僕「はい。」
部長「これから、気づいたことや改善した方がいい事象があったら、どんどん書類として残しておいてくれ。僕の判子でよければいくらでも押すから。」
僕「・・・ありがとうございます。・・・やはり、独りよがりだったんですね。私は。」
部長「誰もが通る道さ。若い時は、根を詰めるもんだ。で、上手くサボることを覚えるんだよ。」
僕「きっとそうです。ご意見ありがとうございます。」
部長「他の人を上手く使っていくことも、『副主任』の役割だよ。ま、気負わずにやって行きなさい。」
僕「はい。失礼します。」
こうして、1月の激務が始まった。
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