239:テスト ◆71vVbFpf.c[saga]
2016/12/23(金) 14:41:01.68 ID:m3kLTdjV0
辞めよう辞めようと思っていた会社だったが、いざ染まってしまうと、その楽さに抜け出せなくなる。
重役の市村さんもいい人だし、まあ、社員さんともうまくやっていた。
市村さんは旅行が好きで、勝手に海外に出張という名目で出かけたりもしていた。
僕が同行することもあれば、一人で行ってしまうこともある。
社長「お願いだから同行してくれ。出張手当出すから。」
僕「でもあれ、ただの旅行ですよ・・・」
社長「わかるだろう。あの人を放置したら、トラブルを起こすんだよ。お目付け役がいる。君なら気に入られてるし、頼んだよ。」
まあ、ただで海外旅行に行けるので、それはそれで楽しい。
僕は、年に数回、市村さんの「出張」に同行した。
市村「よし次は例のカラオケだ!」
僕「なんの業務にも関係ないですが?」
市村「固い事いうなよ!行くぞ!」
僕「だめです!あそこに行って、調査してからです!アポ取りましょう!」
市村「バカ現地語しゃべれないだろう!」
僕「あそこの支店は通訳さんいますから!」
・・・
僕「ほら、行って良かったでしょう?」
市村「まさか仮契約が取れるとは。」
僕「市村さんも乗り気だったじゃないですか。「僕はこのために来た!契約を取れなかったら帰らない」とかよくもまあ・・」
市村「だんだん気持ち良くなってきたんだよ。」
僕「・・・まあ、さすがですよ。無駄な経費を使うだけありますよ。」
市村「よしこれでもういいだろう?あとは全部遊ぶからな!」
僕「はぁ・・でもまあ結果を出されたら何も言えないです。お付き合いします。」
市村「お前の扱い方もわかって来たよ。じゃあ特別な所に案内してやる。」
まあ、あれだ。
日本語が通じる、綺麗な女性がたくさんいる、何をしてもOKなお店だ。
本当に美人揃い。
慣例では、3回来店して誘えば何をしてもいい。
市村さんは顔パスだった。
市村「好きな子選べよ。俺は・・・△△ちゃん!」
このオヤジはもう、お目当ての子が決まっていた。
僕は、とても綺麗だけれど、内気そうな子を選んだ。
その子とは、何度か会うことになる。
連絡先も交換した。
だが、今回しか出てこない、
名前は付けない。
僕「市村さんも好きだよなぁ。」
女「アナタは違うの?」
僕「うん?好きだけど、飲んでるし、そんな気分じゃないな。」
女「みんな、エロい人ばっかりだよ?誘ってきたら、みんな、すぐ、触ってくる。すぐにヤってくるよ?若い子も、おじさんも、社長も、店員も、みんな同じ。みんな男はエロいよ。」
僕「・・・キミのこと、教えてよ。もし、この時間が、休憩になるなら、そうしなよ。僕からは手を出さないから。」
女「なぜ?」
僕「そんな気分じゃない」
女「じゃあ何で来たのw」
僕「上司の付き合いwそのお酒飲んでもいい?」
女「いいよ。どうぞ。」
女は、悪いからと、奉仕してくれた。
とても優しかった。
異国の地で、自分を売る女が、自分の両親のために、奉仕する。
日本は格差社会。誰もがそう言う。
確かにそうだけれど、外国の格差はそんなレベルじゃない。
詳しくは思い出したくないが、人として扱われていない子達は、山のようにいる。
その子達をゴミとも思わず、当たり前にこき使い、何の感慨もなく利益を貪るヤツらは、ごまんといる。
理不尽な世の中だ。
女に、また出張があったら利用するとだけ伝えた。
その後何回か顔を見に来たが、ある時を境目にばったり見なくなった。
理由は、知らないし、聞いてもいない。
そういう世界だ。
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