彼女達との思い出
1- 20
435:テスト ◆71vVbFpf.c[saga]
2017/01/25(水) 20:07:24.27 ID:83hCJrvX0

獣医「もうあれから3週間ですね。腸が壊死していれば、ここまで長生きすることはないと思います。」

検診を終え、獣医さんはそう言った。
僕は、少し肩の荷が下りた気がした。

僕「じゃあ、ハムは助かるんでしょうか?」
獣医「断定はできませんが、おそらく大丈夫でしょう。お薬はどうしますか?もう少し出しますか?」
僕「はい。お願いします。」

週末に獣医さんへ連れて行った。獣医さんは峠を越したと思っているようだった。
ただ、ハムはこの3週間、ほとんど何も食べていない。本当に大丈夫なんだろうか。不安だけが頭をよぎる。

実は、週明けから、沢村さんと出張に行かなくてはいけない。不安しかなかった。
二人だけの出張なら、まあ適当にごまかして、行かないという手もあったかもしれない。
しかし、出張先でお客さんに会わなくてはいけない。行くしかなかった。

大丈夫。きっと大丈夫。
一泊の出張じゃないか。
朝に様子を見て、翌日の夜に様子を見る。
いつもと1・2回分様子を見る回数が違うだけじゃないか。

僕は、エサと水を取り替えた。

月曜日。ハムの確認。いつものように、投薬する。
特にいつもと同じ。
出張の用意を済ませ、沢村さんの部屋に行く。

僕「(ピンポーン)沢村さん、用意できましたよ。お待たせです。」
沢村「お、そんな時間か。まだ用意できてないんだ。ちょっと待っててくれ。」
僕「はい。」

沢村「悪い悪い。待たせたな。」
僕「遅いですよ。早くいかないと電車に遅れちゃいますよ。」
沢村「しょうがないだろう。髭がうまく剃れなかったんだ。ああ、もう間に合わないかもしれないな。諦めよう」
僕「え?何言ってるんですか。お客さん待ってますよ?」
沢村「いや、そうじゃない。電車をあきらめよう。タクシーで空港まで行って飛行機で行くぞ。」

沢村「なんだお前。考え事か?」
僕「すみません。帰ったら確認したいことがありまして・・・」
沢村「・・・聞きたいんだが。」
僕「何でしょう。」
沢村「今悩むと、帰った時に確認することに何か影響するのか?」
僕「・・・しません。」

沢村「じゃあ、悩むことに意味はない。別のことに頭を働かせろ。」
僕「・・・そうですね。申し訳ないです。わかりました。」
沢村「じゃあ、今飛行機に乗っている間に、向こうについてからのプランを考える。この資料に目を通せ。」

そういって、沢村さんはカバンから資料を取り出す。

僕「・・・あの・・」
沢村「何だ?」
僕「これどう見ても風俗雑誌ですが。」
沢村「当たり前だろう。お前は現地に行って何をするつもりだ?」
僕「仕事です!」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
459Res/629.83 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice