437:テスト ◆71vVbFpf.c[saga]
2017/01/25(水) 20:12:50.18 ID:83hCJrvX0
僕「嘘だろ・・・」
うそだろ。うそだろ。
僕はそっと、ハムを手に乗せた。
眠っているかのようなハム。
僕はその日、深夜まで、あがいた。
温めても、マッサージしても、薬を飲ませようとしても、ペレットを顔の前に持ってきても、大好きだったヒマワリの種を持って行っても、何の反応もなかった。
ハムは、死んだのだ。
僕は、プランターの土の中に、ハムを入れた。
そして、後悔の念を抱いたまま、眠りについた。
翌朝、獣医さんに電話をした。
獣医「やはり、腸は壊死していたのかもしれませんね・・・残念です。」
僕「その場合、1週間ももたないのでは?」
獣医「いえ、おそらく、貴方の飼い方が良く、ハムにとって居心地いい環境だったんだと思います。寄生虫の対策だけあらかじめしていれば、長生きできたのかもしれませんね・・」
その週末、涼子と合った。以前、キャンセルしたランチの埋め合わせだ。
涼子「お疲れ様です。」
僕「お疲れ様です。何気に久しぶりになっちゃったね。」
涼子「そうですね。あ、何にしますか?このお店、タンドリーチキンのサンドがお勧めです。」
僕「ふー。そうだね。じゃあそれを。」
涼子「・・・何かありましたか?あまり美味しくないですか?」
僕「なぜ?」
涼子「いつもより美味しくなさそうな顔をしています。」
話すべきなんだろうか。
悩んだが、ハムのその後を話した。
涼子「そうだったんですね。しょうがないですね。藤原さんのせいではないですよ。じゃあお皿も無駄でしたね。」
僕「いやぁ、しょうがあるよ。僕は、ペットを飼っちゃあいけない人だったんだ。仕事のせいにして、ペットをないがしろにするような人間には。」
涼子「聞く限り、そうは思いませんけど?あ、亡骸ってどうしたんですか?」
僕「プランターに埋めてある。」
涼子「近くに河原があります。その木の下あたりに埋めてあげたらどうですか。土に帰してあげましょう。」
その午後、僕は涼子を連れて河原に向かった。
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