52:テスト ◆71vVbFpf.c[saga]
2016/12/04(日) 23:51:37.79 ID:37hHMBZq0
残りの大学生活は、あっという間だった。
卒論発表までは延々と研究室に閉じこもり、合間に優子と会う。優子とはそれから何度も体を重ねた。
たまに、京介や堅、絵理奈・玲奈と飲みに出かける。
研究室の同期とは、いろいろあり、あまり仲良くなれなかった。
まあでも、卒業旅行なんかは一緒に出掛けた。
気が付けば、卒業式。
京介達と一緒に講堂で卒業式を迎え、それから僕は優子の待つサークルへと向かった。
サークルでは、ファンクラブの子達が、僕を迎えてくれた。
大量の花束。体重の軽い僕は、本当に胴上げで空中まで飛んだ。
そして、その夜、サークルで卒業記念飲み会が開かれた。
後輩「先輩、お疲れ様でした!乾杯!!」
わいわい飲んでいると、そこに、栞里がやってきた。
栞里「卒業おめでとう。」
僕「栞里もな。お互いいろいろあったけど、いい学生生活だったな。」
栞里「うん・・」
栞里は、ぎこちなく、笑った。
僕「・・?どうした?」
栞里「約束、覚えてる?私は、待ったよ?」
優子とのことは、サークル内で秘密だったので、栞里はまだ僕が優子と付き合っていることを知らなかった。
僕「・・・ああ。でも、結果は、分かってるだろ?」
栞里「そうだね・・・ほら、例の、親友と思える男の子がいるって話、したでしょ?」
僕「うん。」
栞里「このままいくと・・私は、彼と・・・付き合っちゃうことに・・なりそうなの・・」
知っていたが、敢えて知らないふりをした。
僕「そうなんだ・・良かったじゃないか。」
栞里「あなたは、それでいいの?」
僕「いいよ。僕に義理を通して、今まで付き合わなかったんだろう?もう、僕の呪縛から離れるべきだ。僕は、君が思うような男じゃないよ」
本音だった。
栞里は、すっきりした顔で、にこやかに笑った。
僕「いい笑顔じゃん」
栞里「はっ。結局私、あなたに振られるんだね。」
僕「わかってたことだろ。」
栞里「うん。あなたは、私の恋愛ごっこに付き合ってくれていたんだね。ありがとう。」
それはちがう。当時、間違いなく、僕は、彼女を愛していた。
僕は、栞里のおかげで、人並みの感情を持てた。
栞里のおかげで、嫉妬を知り、人を思いやることを知り、罪悪感を知った。
感謝しかなかった。
僕「そうかもしれないな。ま、僕なんか忘れて、好きに生きなよw」
僕は嘘ぶいた。
最後に、栞里と乾杯して、別れた。
僕はこの日以来、栞里とは会っていない。
459Res/629.83 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20