96:テスト ◆71vVbFpf.c[saga]
2016/12/08(木) 11:46:26.39 ID:FHQvacEn0
月曜日、始業前に、僕は開発部に顔を出した。
淳に会った
僕「土曜は悪かったな。」
淳「ん?ああ、いいよ。あの後ちょっと話し込んで、意外と盛り上がってさ。最後は3人で飲みに行ったんだ」
僕「そうか。まあそれならそれで良かったか。」
淳「なんかお前の逆鱗に触れたって言ってたぞw何やったんだよw」
僕「気にするなw」
ああ、気を使わせちゃったな。
なんだかんだ、皆、頭の回転が速く、物わかりがいい。
午後の業務前に、商品開発部へ顔を出した。
もちろん、結衣と翼に謝るためだ。
翼はいなかったが、結衣はPCの前で仕様図と睨めっこしていた。
僕「結衣ちゃん。その・・」
結衣「!僕君!この前はごめんね!急にお邪魔しておいて、失礼なことばかりして!」
僕「いやいや・・ちょっといろいろあって、ナーバスな日だったんだ。こちらこそごめん。翼ちゃんは?」
結衣「翼は今日、出張だから、帰ってきたら伝えておくよ。」
僕「そうか。申し訳なかった。また遊んでね。」
結衣「いいの?ありがとう。じゃあ、この案件が終わるのが上期終了くらいだから・・・10月くらいかな?みんなでどこか行こうか。」
僕「いいね。車出すよ。それまで仕事に打ち込もうか。」
結衣「はーい。うーむ。この仕様が分からない。。なんでいきなりこの仕様が追加されたのか・・」
僕「ごめん、その仕様図の追加項目に、僕が口を出すのはあれだけど・・」
結衣「ん?」
僕「それ、誤記だと思うよ・・・僕の方には何件か同じような問い合わせがあったんだけど、だいたいはクライアントの勘違いだったんだ。どこのだれが開いてか知らないけど、一度確認してみなよ。」
それだけ言うと、僕は自分のフロアに戻った。
後で聞いたが、やはりクライアント側の理解不足による仕様追加だった。未然にトラブルが解消できて、とても感謝された。
僕は、人のアラを探すのが得意らしい。
たまに、校正もやった。
鈴木「おまえ・・重箱の隅をつつき過ぎだろ・・・」
僕「でも、ここに矛盾が出ちゃうと、結果的に結論変わっちゃいますよ?事業部長に迷惑が掛かって、部長に降りてきて、この資料作ったの誰だって話になった時、困るのは鈴木さんですよ?」
鈴木「ヌケヌケと涼しい顔して、怖いこと言うなよ!」
僕「今のうちに河村さんのあの資料を使って補足するだけじゃないですか。ちゃちゃっとやっちゃいましょうよ」
鈴木「他の案件もあるんだから、時間がもったいないだろ・・・」
僕「じゃあ、僕がやりますから、データください」
鈴木「お前頑固だな。わかったよやればいいんだろやれば!自分でやるよ・・・ったく・・・」
後ろで、沢村さんがクスクス笑っている。
僕「何ですか沢村さん?」
沢村「いや、お前もすっかり溶け込んだなと思ってただけだよ。」
そういいながら、沢村さんはコーヒーを飲みながら、資料に落書きを始めていた。
僕「ほら、沢村さんもその資料、今日中にやるんですよね?今日中にやらないと、結果的にお盆休みに出勤しないといけなくなりますよ!」
沢村「え?あれ?そうだっけ?俺他の案件抱えてたっけ?」
僕「何言ってるんですか!部長の提案、お盆前までに書類にするって言ってたじゃないですか!まだラフも無いんじゃないですか?」
沢村「ほんとだやべえ!」
経営企画部は、とても優秀な方たちの集まりではあるが、どこかフワフワしていた。
タイムキープという考えが低い。
この頃、大きなプロジェクトの進捗管理は、なぜか僕がすることになっていた。
いつまでに何をするのか。
業界を揺るがした法改正は、確実に変化をもたらせていた。
今までは、出来上がった時が製品・サービスの発売日・開始日だった。
これからは競争がさらに厳しくなる。
開始日は厳守だ。
100の%の完成度の仕事を10日かけていたら、もう間に合わない。
80%の完成度で、6日でやる。こんな感じだった。
それでも業務がこなせたのは、ひとえに先輩方の能力の高さがあったからだと思う。
今思えば、そこまでして必死に業務をこなさなくてもよかったのだと思うが、当時は、必死になって、全員で業務をこなしていた。
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