17:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/29(木) 16:23:58.85 ID:AWhlWl6p0
花陽「そんなことって…………」
綺礼「男は何かを成し遂げることもなく、何かを勝ち取ることもなく、その短い生涯を終えた……これが正義の味方になろうとした男の末路だ」
花陽「……なにか救いはなかったんですか」
綺礼「どうだろうな。私はその男でもなければ、正義の味方になろうなどとは露とも思ったことがない……結末だけ見てしまえば男に救いはないが──如何せんこれは作り話だ。残念ながら、その先にある物語の用意がないものでね」
確かにここまでの話だと、その男の人には救いがない。
でも────
花陽「きっと、その人に救いはあったんだと思います」
そう、自然と口にしていた。
綺礼「……何故そう思う」
花陽「その男の人が一生懸命、脇目も振らずに夢を追いかけた姿を、誰かが見てると思うんです。だから、その中の一人でもいいから……誰かがその夢に惹かれたのなら、まだ物語は終わってません」
綺礼「誰かが憧憬を抱くということか……しかし、果たせぬ理想を抱かせるのは、罪だと思わないのかね」
花陽「私には、わかりません……ただ夢を手に入れた人は──自分が輝けるなにかを見つけた人は、後悔なんてしないと思います」
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