花陽「死を視ることができる眼」
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24:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/29(木) 16:30:41.13 ID:AWhlWl6p0
シエル「本来なら、これは失策した私の責務……代われというなら、私が請け負います。恨んでもらっても結構です。ですが、星空さんはあなたの親友……最後の選択は、小泉さん自身の手でするべきです」


発言の意図を理解して、手が震えた。

手の震えが、徐々に全身に行き渡っていく。


真姫「花陽…………」

花陽「嫌だ……嫌だ嫌だ嫌だ!!そんなの絶対嫌!!だって、凛ちゃんはまだ生きてるんだよ!!こうしてる間にも、必死で生きようとしてるはずでしょ!!なのに、それを止めるなんて……そんなこと、私にはできない!!」

シエル「では私が代わりに処分してもいいのですね」

花陽「そういう意味じゃない!ねえ、他になにか方法はないの……?凛ちゃんが人間に戻れて、誰も傷つかずに済む方法を、先輩なら知ってるんじゃないんですか!」


無意識の内に、先輩の胸に縋りついていた。

私の中にはなかったから、先輩の中にならあると思った。

凛ちゃんを助ける方法が、あると思った。


シエル「死徒化が始まった者を完全に元に戻す手段は……ありません。良くて進行を遅らせる程度で、根本的な問題解決にはならない……いずれ来る悲劇を先延ばしにすることが、星空さんにとっての救いにはならないでしょう」

花陽「そんなぁ……じゃあ、凛ちゃんは────」

シエル「人を食い荒らしても平然としていられるような姿になる前に、手を下してあげるのがせめてもの情けです」

花陽「私は、私は………………」


答えを出さなければいけないことが、これほどまでに苦痛だとは思わなかった。

どんな状況に陥っても、必ずなんらかの解決方法があって、救いはもたらされるものだと信じてた。

でも、それは幻想だった。

眼の前の現実に打ちひしがれながら、私は最後の選択をした。



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