花陽「死を視ることができる眼」
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25:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/29(木) 16:31:25.41 ID:AWhlWl6p0
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病室は、不気味なくらい静かだった。

大きな音を立てないようにリノリウムの床を歩いて行くと、凛ちゃんが寝ているベッドがあった。

以下略 AAS



26:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/29(木) 16:32:18.24 ID:AWhlWl6p0
ナイフを取り出し、凛ちゃんの胸部にある点に翳す。

この細く頼りない板切れを胸に突き刺すだけで、全てが終わる。

歯を食いしばって、腕に力を込める。
以下略 AAS



27:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/29(木) 16:33:06.53 ID:AWhlWl6p0
少し様子を窺ってみても全く動かないあたり、どうやら意識を取り戻したわけではなかったらしい。

ただの寝言でした。


以下略 AAS



28:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/29(木) 16:34:07.41 ID:AWhlWl6p0
か細く弱々しい呼吸でも、胸は僅かに上下している。

凛ちゃんは、まだ生きている。

こうして精一杯、生きようとしてるんだ。
以下略 AAS



29:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/29(木) 16:34:55.78 ID:AWhlWl6p0
誓いはここに。

固く結ばれた手が、いずれ離れてしまったとしても。

この約束だけは永遠に守り続ける。
以下略 AAS



30:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/29(木) 16:35:42.24 ID:AWhlWl6p0
/37
自分の病室に戻ると、シエル先輩と真姫ちゃんが待っていました。

二人して同時に顔を向けてくると、事の結末を語るよう、目配せしてきます。

以下略 AAS



31:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/29(木) 16:36:18.77 ID:AWhlWl6p0
シエル「だとしても、もう後には引けません。私には代行者としての責務があり、小泉さんには星空さんの親友という立場がある……互いに相容れない関係となった以上、これより先は自分の使命を果たすために行動するだけです」

花陽「真姫ちゃん、危ないから下がってて……先輩は本気だよ」


以下略 AAS



32:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/29(木) 16:37:24.82 ID:AWhlWl6p0
真姫「ねえ、先輩。本当に死徒化を食い止める方法はないの?」

シエル「進行を遅延させる方法ならあります。ですが完全に止める方法はありません」

真姫「ならその遅延させる方法でもいいから教えて」
以下略 AAS



33:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/29(木) 16:39:17.44 ID:AWhlWl6p0
シエル「ちゃんと最後まで聞いてください。死徒化がストップすると言っても、親である死徒の影響を受けることがなくなったというだけで、吸血種としての血を取り除いたことにはなりません。ですからなんらかの外的、または内的要因で吸血種としての血を活性化させた場合、再び症状は進行します」

真姫「つまり、死徒化は一種の病みたいなものなのね」

シエル「かなり大雑把な言い方にはなりますが、概ねその通りです。親を討ち滅ぼしたところで吸血衝動がなくなる訳ではありませんから、人として在り続けようとするなら、その欲求に耐え続けなければいけない」
以下略 AAS



34:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/29(木) 16:40:07.85 ID:AWhlWl6p0
真姫ちゃんは一人でぶつぶつと呟きながら考え事を続けていましたが、途中でなにか閃いたのか、突然大きな声を上げました。


真姫「そうよ、いいこと思いついた!」

以下略 AAS



35:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/29(木) 16:40:54.04 ID:AWhlWl6p0
花陽「ぴゃっ!?」


唸るほどの痛みではありませんでしたが、打たれた箇所がちょっとだけひりひりします。

以下略 AAS



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