花陽「死を視ることができる眼」
1- 20
7:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/29(木) 16:13:28.18 ID:AWhlWl6p0
花陽「あなたは間違ってる……スクールアイドルは、そんなものじゃない……」

ロア「認めろよ。所詮アイドルなんて、偽りの笑顔を晒すだけのくだらない仕事だってね」


ナイフの一撃を耐え忍ぶ度に、身体が軋む。

私達もどこかで道を違えていたら、眼の前の怪物のようになっていたかと思うと、心が折れそうになる。

でも心の奥で、この女の言うことは間違いだって、誰かが叫んでる。

────手も足もまだ動く。

まだなにも終わっちゃいない。


花陽「それは無理です……だって、私の尊敬する先輩が言ってたから……」


眼前の敵から眼を逸らさず、私は言った。


花陽「アイドルは笑顔を見せる仕事じゃない……笑顔にさせる仕事なんだって」


説き伏せることができずに焦り出したのか、ロアの表情が歪んでいく。


ロア「ああ、そう……そうなんだ。この後に及んでまだそんなこと言うなんて……筋金の入った偽善者ね」


連続して放たれる斬撃を受け流しながら後退するも、躱し損ねたナイフが右腕を掠めていく。


ロア「じゃあもう用ないよ。とっとと、死んじゃえ」


僅かに出来た隙を突かれて、ナイフを握っていた右腕を横に弾かれる。


ロア「無様────」


無防備になった左腕を断ち切られ、身体から血が噴き出す。

私、斬られちゃったんだ───



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
77Res/77.32 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice