7:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/29(木) 16:13:28.18 ID:AWhlWl6p0
花陽「あなたは間違ってる……スクールアイドルは、そんなものじゃない……」
ロア「認めろよ。所詮アイドルなんて、偽りの笑顔を晒すだけのくだらない仕事だってね」
ナイフの一撃を耐え忍ぶ度に、身体が軋む。
私達もどこかで道を違えていたら、眼の前の怪物のようになっていたかと思うと、心が折れそうになる。
でも心の奥で、この女の言うことは間違いだって、誰かが叫んでる。
────手も足もまだ動く。
まだなにも終わっちゃいない。
花陽「それは無理です……だって、私の尊敬する先輩が言ってたから……」
眼前の敵から眼を逸らさず、私は言った。
花陽「アイドルは笑顔を見せる仕事じゃない……笑顔にさせる仕事なんだって」
説き伏せることができずに焦り出したのか、ロアの表情が歪んでいく。
ロア「ああ、そう……そうなんだ。この後に及んでまだそんなこと言うなんて……筋金の入った偽善者ね」
連続して放たれる斬撃を受け流しながら後退するも、躱し損ねたナイフが右腕を掠めていく。
ロア「じゃあもう用ないよ。とっとと、死んじゃえ」
僅かに出来た隙を突かれて、ナイフを握っていた右腕を横に弾かれる。
ロア「無様────」
無防備になった左腕を断ち切られ、身体から血が噴き出す。
私、斬られちゃったんだ───
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