木村夏樹のむきだし
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3: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2017/02/25(土) 21:47:53.77 ID:CYpm3u/s0
なんてことはない、弱小プロダクションの出る杭が打たれないためにはそれなりの後ろ盾がいるという、この業界では当たり前の話。
いやひょっとすると、後ろ盾がなければそもそもスタートラインに立つことさえ不可能なのかもしれない。
それをボクなんかが月に何度か特別な接待をするだけで、とある企業の庇護を受けることができる…ボクが少し我慢するだけで素敵なあの子たちの夢の役に立てるんだ…そこに考える余地なんてなかった。
僕がこの人に見初められたのは全くの偶然だったのだけれど、接待の打診されたとき、子どものころからコンプレックスでしかなかった自分の女々しい容姿に初めて感謝した。
まったく、世の中には色んな性癖の人がいるものだ。

ボクの能力ではもう他にやりようはなかったし、後悔もしていないけれど…プロデューサーのボクが枕をしているだなんてあの子たちが知ったらどう思うだろうかと、ぼんやりとした頭が何度も繰り返してきた詮無い思考に捕らわれた。
やっぱり軽蔑されるのだろうか…それとも、プロダクションから出て行ってしまう…?
それは単なる想像だけれど、胸を切り裂かれるような辛い気持ちが湧いてくる。
でももしかしたら、彼女なら…彼女だけは…『アンタ、ロックだな!』なん労ってくれるかもしれないと、自分に都合の良い妄想で胸の痛みを誤魔化した。

ささやかな現実逃避が再び動き始めた豚に邪魔をされ、獣臭立ち込めるホテルの一室に意識が引き戻される。
その動きは疲労もあってか一回目ほどの激しさはなかったので、さりげなく甘く優しい言葉を耳元で呟いてあげた。
すると豚はたちまちに元気を取り戻し、またボクの平らな胸にしゃぶりつきながら激しく腰を動かし始める。
その豚の夢中さにボクは確かな手応えを感じていた。
たぶん、あともう少し…。



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