1: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2017/02/25(土) 21:45:12.09 ID:CYpm3u/s0
18禁かつ若干倒錯的なシーンを含んでおりますのでご注意ください
2: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2017/02/25(土) 21:46:42.91 ID:CYpm3u/s0
◆◇◆◇◆◇◆
尾骶骨にヤスリをかけられたような強い疼きに全身が粟立った。
腹部をえぐる異物感に堪えきれず、呻き声が口の端から零れ出る。
腰を掴む手の力加減も、お尻に打ち付けられる汗でネト付いた贅肉だらけの腹の感触も、荒々しい息遣いも、すべてが不快だった。もう何度も経験してきたことなのだけれど、慣れることはなく不快なものはやっぱり不快なまま。
3: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2017/02/25(土) 21:47:53.77 ID:CYpm3u/s0
なんてことはない、弱小プロダクションの出る杭が打たれないためにはそれなりの後ろ盾がいるという、この業界では当たり前の話。
いやひょっとすると、後ろ盾がなければそもそもスタートラインに立つことさえ不可能なのかもしれない。
それをボクなんかが月に何度か特別な接待をするだけで、とある企業の庇護を受けることができる…ボクが少し我慢するだけで素敵なあの子たちの夢の役に立てるんだ…そこに考える余地なんてなかった。
僕がこの人に見初められたのは全くの偶然だったのだけれど、接待の打診されたとき、子どものころからコンプレックスでしかなかった自分の女々しい容姿に初めて感謝した。
まったく、世の中には色んな性癖の人がいるものだ。
4: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2017/02/25(土) 21:49:47.70 ID:CYpm3u/s0
◆◇◆◇◆◇◆
ぎゅいーーーん、と最後に愛器をかき鳴らしたタイミングで白色の照明はOFFられて、足元を照らすブルーとパープルの光だけが残った。
演奏も歌もばっちり。ライブ演出もリハ通り。
ただ一つのマイナス点は、アタシの相棒がステージが暗転してからずっとこっちに視線を送ってきていること。
5: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2017/02/25(土) 21:51:45.75 ID:CYpm3u/s0
―――
――
―
6: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2017/02/25(土) 21:53:45.58 ID:CYpm3u/s0
また涙目になりそうになっているだりーの瞳にははっきりとした尊敬と信頼の情。
いや、それだけでなく…
「……っ」
7: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2017/02/25(土) 21:55:25.26 ID:CYpm3u/s0
二人は明らかに初対面ではないのに、Pさんはこれ以上ないくらいに狼狽しているように見えた。でもアタシは呑気に、どうしても苦手な相手ってのはいるからなぁ、だなんて考えていた。なんか、その、見た感じちょっとアレな人だしな…。
「あぁ〜♪ この子たちがPくんのアイドルかぁ〜♪」
8: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2017/02/25(土) 21:56:31.35 ID:CYpm3u/s0
―――
――
―
「さてと…………あ」
9: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2017/02/25(土) 21:57:48.50 ID:CYpm3u/s0
気付けば直線距離で5mくらいの距離にまで近づいていた。
もちろん無防備に体を晒しているわけじゃない。アタシと二人の間にはセットのスペアか何かが置かれていて、それが丁度いい壁になっていた。もっとも、光があるのは二人の側にだけだったから、よっぽど大胆に物陰から体を出さない限り気付かれることはなさそうに思えたが。
セットの陰に身を隠したまま、左目だけを覗かせると、コンテナケースに腰を下ろしているブ男が正面から見えた。
そして…。
10: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2017/02/25(土) 21:59:39.92 ID:CYpm3u/s0
「んん〜? なに? どしたの〜?」
「んっ…はぁ…はぁ……はぁ…」
11: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2017/02/25(土) 22:00:24.73 ID:CYpm3u/s0
豚の叫び声も聞こえない、照明の付いた正常な空間に戻ったその瞬間、無意識が押し止めてくれていたモノが逆流してきた。
「う゛っ゛!!??」
12: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2017/02/25(土) 22:01:19.60 ID:CYpm3u/s0
―――
――
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13: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2017/02/25(土) 22:02:28.48 ID:CYpm3u/s0
―――
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14: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2017/02/25(土) 22:03:48.01 ID:CYpm3u/s0
「夏樹ちゃん…? 喉、どうしたの…?」
手を乱暴に払いのけられたPは、それでもアタシに心配そうな目を向けてきている。
15: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2017/02/25(土) 22:06:04.84 ID:CYpm3u/s0
「夏樹ちゃん…は…はなしを…」
「う゛るせぇぇぇぇえ゛え゛っ!!」
16: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2017/02/25(土) 22:07:47.34 ID:CYpm3u/s0
「ぅぐっ…! な、なつき…ちゃ……か、は……っ!」
それなのにコイツは!
17: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2017/02/25(土) 22:09:27.73 ID:CYpm3u/s0
「あの豚に触った汚い手で…アタシに…触るんじゃない……!」
「ぅ………ぅぅぅ〜〜っ」
18: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2017/02/25(土) 22:10:56.97 ID:CYpm3u/s0
「もうやめてぇぇ…お願い…こんなことはもう……っ」
Pの泣き願を向けられるとハラの奥がジクリと甘痒く疼いて、アタシは顔がいやらしく歪んでいくのを止められなかった。
19: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2017/02/25(土) 22:12:10.69 ID:CYpm3u/s0
「ぅ……ぅぅぅ…ぅぅぅ〜〜〜〜〜ぐす……っ」
出すものを出し終わり、Pのピストルがデリンジャーになった頃、Pは股間をまる出しにしたまま両手で顔を覆ってさめざめと泣き始める。
20: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2017/02/25(土) 22:13:56.10 ID:CYpm3u/s0
◆◇◆◇◆◇◆
「ふぁぁぁ〜〜ねむい〜〜」
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