【オリジナル】「治療完了、目をさますよ」2【長編小説】
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123:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/23(火) 16:35:39.69 ID:roP5EhAm0
頭を抑えて絶叫したジュリアを淡々と見下ろし、圭介は続けた。

「坂月だって、真矢だってそうだ。俺達……赤十字による第一実験体は、今も昔も只のモルモット。モルモットにはモルモット以外のレールを歩くことは出来ない。だって……モルモットなんだからな」
「…………」

震えながら自分を見上げるジュリアに、鉄のような視線を下ろす圭介。
それは、スカイフィッシュの目に酷似していた。

「俺はずっと考えていた。どうして俺はモルモットなのだろうか。モルモット足り得る定義を作った奴は、一体誰なんだろうか……神ではない。そんなものはこの世にはいない。なら誰? ……坂月と、ずっとそれについて考えていた」
「中萱君……あなたは……」
「俺達をモルモットにし、坂月を壊し、真矢を壊し、こんな腐ったレールを作ったのは一体誰だ。自殺病を蔓延させ、人間の心に腐食するトラウマを植え付けている奴は、一体誰なのか」

圭介は足元の潰れたタバコを踏みにじり、それをドン、と足で叩き潰した。

「俺は坂月と誓った。どんな犠牲を払っても。その『悪魔』を地獄に叩き戻してやると」


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