【オリジナル】「治療完了、目をさますよ」2【長編小説】
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124:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/23(火) 16:36:14.57 ID:roP5EhAm0
「…………」

唖然として硬直しているジュリアに、圭介は続けた。

「だが俺は歳を取りすぎた。君もだ。手足がいる。俺の代わりに、悪魔に鉄槌を下す『カルマ』を持った道具が」
以下略 AAS



125:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/23(火) 16:36:46.27 ID:roP5EhAm0
「分かるか、俺の気持ちが。俺の憎しみが。真矢を殺したクソガキを、あの悪魔を、俺は今までずっと育てていたんだ。ずっと守っていたんだ。俺の大事な真矢を奪ったあの外道を、俺は『治療』していたんだ」
「そんな……」
「だがもう十分だ。準備は整った。あいつは、もう逃げることは出来ない」

裂けそうなほど口を開いて笑い、圭介はポケットから両手を出して横に広げた。
以下略 AAS



126:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/23(火) 16:37:17.66 ID:roP5EhAm0
「元老院……を……?」
「そのために汀を育てた。テロリストと戦わせた。あいつに治療の術を叩き込んだ。そうだ……アンリエッタ。これは最初から、そう、最初から……元老院と、俺の戦争だったんだ」
「まさか……」
「俺だよ。テロリストを動かして、マインドスイープを妨害していたのは。俺と、坂月だ」
「…………」
以下略 AAS



127:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/23(火) 16:37:49.17 ID:roP5EhAm0
「テロで、どれだけの人が死んだのか……分かっているの……?」

小さな声で問いかけられ、彼は首を振った。

「興味もないからな。知らない」
以下略 AAS



128:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/23(火) 16:38:17.95 ID:roP5EhAm0
しばらく圭介は嗚咽するジュリアを見下ろしていたが、やがてポケットからサバイバルナイフを取り出した。

「さて……」

それを逆手に持って、ジュリアに向き直る。
以下略 AAS



129:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/23(火) 16:38:48.44 ID:roP5EhAm0
「それが……」

彼女はわななく手で床に爪を立てた。

「それが医者のやることなの……?」
以下略 AAS



130:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/23(火) 16:39:22.07 ID:roP5EhAm0
「…………」
「俺はこれから君を殺す。その後ボタンを押す。君が俺を殺さない限り、俺はそれを実行する」

カラカラと空調の音が響いた。
ジュリアは震える手でハンドガンを拾い上げ、立ち上がった。
以下略 AAS



131:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/23(火) 16:39:52.20 ID:roP5EhAm0
◇

「…………」

タバコをくゆらせたスーツ姿の男性が、苦々しげな顔で施術室の中に立っていた。
以下略 AAS



132:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/23(火) 16:40:33.92 ID:roP5EhAm0
「こちらの男性を射殺してから、自殺したようですね……現場の検証を詳しくしないと、断言はできませんが……」
「警部!」

そこで息を切らせて別の刑事が飛び込んできた。
彼は血溜まりを踏み越えて近づくと、警部と呼んだ男に何事かを囁いた。
以下略 AAS



133:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/23(火) 16:41:00.00 ID:roP5EhAm0
そこで彼は、血溜まりの中に紙切れが落ちているのを目にした。
さり気なく身をかがめてそれを拾い上げ、血をスーツで拭ってポケットに突っ込む。
そして彼は、火のついたタバコを携帯灰皿に押し込んで、蓋を締めた。
その視線が、圭介が吸って踏みにじったタバコに落ちる。

以下略 AAS



134:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/23(火) 16:41:30.93 ID:roP5EhAm0
◇

「高畑が……殺された……?」

愕然として大河内は、携帯電話の向こうに震える声を発した。
以下略 AAS



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