【オリジナル】「治療完了、目をさますよ」2【長編小説】
1- 20
22:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/20(土) 15:31:11.87 ID:wWVynNsm0
「驚いた? 最新のイメージ転送システムを使ってるんだ。僕の能力じゃないよ」
「どう……いうこと?」
「サーバー上に、夢世界であらかじめ構築しておいた道具を保存しておく技術だよ。こんなこともできる」

パン、と青年が手を叩いた次の瞬間、汀達は燃え盛さかる家ではなく、白いリノリウムの床が光る手術室の中にいた。
以下略 AAS



23:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/20(土) 15:31:39.92 ID:wWVynNsm0
「痛くも痒くもないと思うけど……まだ意識があるかな?」

目を閉じた汀のまぶたを指先で上げ、彼女が意識を失ったことを確認して、彼は言った。

「ミギワさんの意識がなくなった。時間軸をいじる。ドクター大河内。これから十五分ほど、実時間で連絡が途絶えるから」
以下略 AAS



24:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/20(土) 15:32:07.25 ID:wWVynNsm0
マティアスはそこで手を止め、大河内には見えていないながらも、通話向こうの彼が言葉を止めるほどの異様な雰囲気を発し、口が裂けるのではないか、という奇妙な表情で笑った。
 
「いい心がけだよドクター。日本人はそこら辺の大事なところを曖昧にしたがるから困る」
『話をはぐらかさないでくれ。時間がない』
「これが欲しかったんだ」
以下略 AAS



25:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/20(土) 15:32:35.12 ID:wWVynNsm0
「あぁ、それと……」
『ナンバーIシステムの稼働失敗の件、本部はえらいお怒りだ。後ろに気をつけたほうがいい。僕が、この精神中核を本部に届けるまでの間ね。少なくとも寝てはいけない』
『言われなくても……』
「無駄話をしている隙がない。それじゃ」

以下略 AAS



26:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/20(土) 15:33:02.60 ID:wWVynNsm0


「ん……」
 
小さく呻いて、汀(なぎさ)は目を開いた。
以下略 AAS



27:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/20(土) 15:33:30.39 ID:wWVynNsm0
――切り離された……?
 
思い出せない。
夢の中で誰かに会った気がするけど……。
それに、ここ数日……。
以下略 AAS



28:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/20(土) 15:33:58.20 ID:wWVynNsm0
「良かった……マインドスイープの治療中、重症を負ってここに運び込まれたんだ」
 
彼はそう言って、カーテンの向こうの人影に目配せをした。
煙草の煙。
病室で、煙草……?
以下略 AAS



29:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/20(土) 15:34:26.37 ID:wWVynNsm0
「高畑圭介という名前に心当たりは?」
「高畑……圭介?」
 
怪訝そうに首を傾げ、汀(なぎさ)は繰り返した後言った。
 
以下略 AAS



30:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/20(土) 15:34:53.55 ID:wWVynNsm0
「もういいよ……もうたくさんだと思う……」
「そう思うなら、それでいい。ほら」
 
異様な彼女の様子を全く気にすることなく、大河内は手元のキャリーケースを開けて中から子猫を取り出した。
 
以下略 AAS



31:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/20(土) 15:35:19.26 ID:wWVynNsm0
「ね、私達、いつお家に帰るの?」
「精密検査が終わってからだね。明後日には病院を出れると思う」
「うん」
 
ニッコリと微笑んで、汀は頷いた。
以下略 AAS



32:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/20(土) 15:35:45.73 ID:wWVynNsm0
「……これで、良かったんだよ……」
「……?」
「良かったんだよな……?」
問いかけられ、汀(なぎさ)は小さく笑った。
 
以下略 AAS



281Res/203.78 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice