529:名無しNIPPER[saga]
2017/08/13(日) 18:32:19.40 ID:cOvUFJ9T0
普通の人間であれば首を落とされ絶命していたであろう。
しかし…。
ガキィィィン!!
剣と剣のぶつかる音が闇夜にこだまする。
オークは常人とは思えないスピードで反応し、腰にあった剣を抜いたのだ。
「流石は勇者か…。私の一撃必殺を止めるとはな…」
ここで初めて覇天丸は笑みをこぼした。
しかし、それは邪悪な微笑みだった。
「私のこの技を止めたのはお前で二度目だ。光栄に思え」
距離を取りながら覇天丸は黒剣をオークに向けながら挑発的に言い放つ。
「へぇ…。最初に止めたのは誰だったんだな?」
その時、覇天丸の表情がこわばる。
「…。二度目…?なぜだ…?なぜ、二度目なのだ…?私は……。ぐうっ…!?」
その瞬間、覇天丸は頭を抑え苦しみ始める。
「だ、大丈夫だか!?」
オークが心配でかけよろうとすると
覇天丸は叫ぶ。
「来るな!!紛い物の勇者が!!私だ…私が勇者なんだ…!!私が魔王を倒すんだァ!!!」
覇天丸は叫びながらオークへと突進する。
その細腕からは到底想像できないほどの剣撃の重み。
それが何度も何度もオークへと襲いかかる。
キィン!! キィン!!
「くっ!?」
防戦一方のオーク。
だが、覇天丸の攻撃は収まるどころか激しさを増していく。
「ははっ!やはり紛い物の勇者か!防戦一方じゃないか!そのまま死ね!死ね!!死ねぇ!!!」
口汚く罵倒を浴びせる覇天丸。
先程までの美しい顔は醜く、邪悪そのものとなっていた。
664Res/342.51 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20