6:名無しNIPPER[saga]
2017/10/30(月) 20:22:21.87 ID:ubwWHrg5O
――射精したい。
ゆかりを止めたいという、正常な感情が消えていく。ダメだとわかっているのに、股間に溜まっている劣情のすべてをぶちまけたいという思いが強くなっていく。
「どうでしょうか。シコシコ、気持ちいいですか?」
そして、俺の感情の変化に応えるかのように、ゆかりの手淫はさらに激しさをましていった。
左手で玉を揉みながら、右手をしゅっしゅっと滑らせる。ひとつひとつの指が絶え間なく自由に動き、俺のペニスを蹂躙するかのように刺激していく。
「裏筋……いいえ、やっぱりてっぺんのところが一番好きなのですね、Pさんは」
やがて俺の弱点の見つけた彼女は、ダメ押しとばかりにもう一度亀頭に自らの唾液を落とした。唾液とカウパーが混ざり合い、ぴちゃぴちゃといやらしい音が室内に響き渡る。
左右に元気よく揺れる彼女の尻尾は、まるで無邪気な喜びを表しているかのようにも見えた。
人間の器官ではないソレに対してそんな感情を抱いてしまうほど、俺の思考は甘い快楽に侵されつつあった。
「ゆかり……俺、もうっ」
……いいじゃないか。ここは夢の中なんだ。現実のゆかりは汚れないまま……ゆかりだってそう言っている。
だったらもう、欲望に従ってもいいんじゃないか?
ここまで的確に性欲を刺激されたんだ。我慢できなくなっても仕方ない……そう、仕方ないんだ。だって相手はサキュバスなんだぞ? 作り話にしか出てこないと思っていた悪魔に、勝てるはずがない。
だからもう、射精しても仕方ない。仕方ない。射精しても。射精したい。射精したい。イキたい。イキたいイキたいイキたい……っ!
――なのに。
「なんでだ……?」
こみあげてくる快感。これまで自慰の中で幾度となく体験した感覚。普通ならとうに射精しているはずなのに、先の部分でせき止められているかのように精液が出ない。
射精したいのに、出ない。どうして。
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