9:名無しNIPPER[saga]
2017/10/30(月) 20:31:13.45 ID:ubwWHrg5O
『おはようございます、プロデューサーさん』
『おはようございます、ちひろさん。今日もよろしくお願いします』
アシスタントのちひろさんと挨拶をかわした俺は、棚の整理をしている彼女をぼーっと眺めていた。
ヒールを脱いで踏み台に上っている姿を見ていると……やっぱり綺麗な脚してるよなあ、なんてことを思ってしまい。
『プロデューサーさん。女の人って、案外男性の視線に敏感なんですよ?』
『す、すみません。つい』
あえなく本人に注意されてしまい、頭を下げる事態になってしまったのだった。
そして間が悪いことに、ちょうどその場面を目撃していたアイドルがひとり。
『Pさんは……ちひろさんの脚が好きなのでしょうか』
『いや、あの。そういうわけではなくてだな、ゆかり』
『違うのですか?』
『ええと、その……女性のすらりとした脚は、等しく魅力的というかなんというか』
『プロデューサーさん。それ、自爆ですよ?』
『ですよね……』
焦りから墓穴を掘るような真似をしてしまった恥ずかしさで、その時は気にする余裕がなかったのだが。
俺とちひろさんのやりとりを眺めていたゆかりは……普段と違った様子だった気がする。
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