14: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2017/11/06(月) 01:43:52.52 ID:+KOxMEhE0
背伸びをやめて、唇を離す。押しつけた唇には、少しだけコーヒーの香りが残っている。
彼の顔をのぞき込む。瞳には、満足そうな、照れているような、私の顔が映り込んでいる。
「私も…好きよ」
瞳の中の私は、彼への言葉を紡いでいる。今まで言えなかった事を、嘘のように簡単に伝えている。
それからまた、彼の身体に顔を埋めた。彼は強く抱き締めてくれた。とても暖かかった。
「ねぇ…Pさん」
「…なんだ」
抱き締め合ったまま、互いの顔が見えないままに言葉を交わし合う。
「外…雪が降ってるの」
「…ああ」
彼の身体が少しだけ強ばる。私は全身でそれを感じながら、また新たに彼にお願いをした。
「家まで…送ってほしいの」
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