159:名無しNIPPER[saga]
2017/12/04(月) 19:58:35.31 ID:I83lcKI00
『お菓子とおもいでと』
160:名無しNIPPER[saga]
2017/12/04(月) 19:59:22.68 ID:I83lcKI00
廊下に出て朝起きた和室を目指す。妙に廊下が長く感じる。日が昇りきる前の朝の空気は家内まで冷やす。床と接する足裏の体温は一歩ごとに下がっていく気がした。
161:名無しNIPPER[saga]
2017/12/04(月) 20:00:18.85 ID:I83lcKI00
和室の襖を開いた。部屋の隅のタンスの引き出しが一箇所開いたままになっている。開いていた場所は、いつも風邪薬をしまってある場所だった。
162:名無しNIPPER[saga]
2017/12/04(月) 20:00:49.86 ID:I83lcKI00
『なら療養も一苦労だったろう。私でよければ連絡をもらえれば見舞いにくらいは行ったぞ?』
163:名無しNIPPER[saga]
2017/12/04(月) 20:01:22.38 ID:I83lcKI00
『謝ることはない。これから頼ってくれればいいんだ。これからな』
164:名無しNIPPER[saga]
2017/12/04(月) 20:02:04.89 ID:I83lcKI00
『ならずっと、一緒にいてくれますか?』
165:名無しNIPPER[saga]
2017/12/04(月) 20:02:39.56 ID:I83lcKI00
瞳が決壊して流れた大粒の涙が音を立てて畳とぶつかる。
首を振って、後ろを向いて探した。いない。何処にもいない。彼女の姿がない。
166:名無しNIPPER[saga]
2017/12/04(月) 20:03:07.67 ID:I83lcKI00
鍵と財布だけ握りしめると靴の踵を潰したまま片足で飛び跳ねながら外に出た。靴を整えた足は次第に加速していく。
(もしかしたら、駄菓子屋に……)
167:名無しNIPPER[saga]
2017/12/04(月) 20:03:39.22 ID:I83lcKI00
……………………
「あらいらっしゃい。おや? 今日はお兄さんがいっしょなのかい?」
168:名無しNIPPER[saga]
2017/12/04(月) 20:04:22.11 ID:I83lcKI00
「その子のことじゃないのかい?」
「え……」
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