183:名無しNIPPER[saga]
2017/12/11(月) 04:31:37.35 ID:LakI5gP+0
浮かんだ白色をぼんやりと目で追うと公園の自販機が目に留まった。
(カイロ代わりに自販機でなんか買ってくか)
184:名無しNIPPER[saga]
2017/12/11(月) 04:32:38.36 ID:LakI5gP+0
「おじさんだれとしゃべってうの?」
「あ、えっとな……かみさまだよ……」
185:名無しNIPPER[saga]
2017/12/11(月) 04:33:09.62 ID:LakI5gP+0
百二十円を自販機に呑ませおしるこのボタンを押そうとしたところで指が止まった。
(あの尻尾があれば……)
186:名無しNIPPER[saga]
2017/12/11(月) 04:33:50.08 ID:LakI5gP+0
「ただいまー」
このままじゃ春になる前に、骨から心の臓まで凍りついてしまいそうだ。
187:名無しNIPPER[saga]
2017/12/11(月) 04:34:29.70 ID:LakI5gP+0
……………………
「おーい。おいキミ! 聞いているのか。もう定時だが進行状況は」
「あ、す、すみません。もうちょっとで終わります。六時までには荷物まとめて電気も消しとくんで……」
188:名無しNIPPER[saga]
2017/12/11(月) 04:35:17.42 ID:LakI5gP+0
「あ、いや! ほんと大したことじゃなくて! いや、やっぱり大したことなんですけど別に、仕事とは関係のない話で……」
「はぁ、もういい。今日はもう上がれ。残りの分は私がやっておくよ」
189:名無しNIPPER[saga]
2017/12/11(月) 04:35:54.78 ID:LakI5gP+0
……………………
僕は先輩の言葉に甘えると荷物を片付けて先に退社した。まこもが見えなくなった日を境に先輩は僕に親身になってくれるようになった。いや、ずっと優しかったのかもしれないが、それに僕が気付けなかっただけだろうか。
「待たせたね」
190:名無しNIPPER[saga]
2017/12/11(月) 04:36:51.89 ID:LakI5gP+0
「前と同じ場所でもいいかね。それともどこか……」
(でも、またまこもが一人に)
191:名無しNIPPER[saga]
2017/12/11(月) 04:37:21.63 ID:LakI5gP+0
(まこも。あとさ、何が足りないんだ?)
何が……
192:名無しNIPPER[saga]
2017/12/11(月) 04:38:02.38 ID:LakI5gP+0
「すみません先輩」
「今日はよく謝る日だな。キミが入社してきたばかりの日々を思い出すよ。だが謝るのは場所を変えてからでも」
232Res/120.29 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20