キョン「パルクール?」
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33:名無しNIPPER[saga]
2018/11/10(土) 22:35:04.19 ID:ZRPfxFLb0
長門「……これを」

おもむろに団長席の傍まで来た長門が、差し出したiPhoneの画面をハルヒに見せる。

ハルヒ「有希、どうしたの……って何これ!こんなのあるの!?」

残りの三人も何事かと訝しんで、ハルヒの席に集まる。
画面に映っているのは、何やらアスレチックの様な、パルクールにもってこいのオブジェクトでぎっしり埋め尽くされている広大な屋内施設だ。
大小様々な壁やボックスが、複雑に入り組んだ巨大な鉄棒のセットと共に立ち並び、脇にはスポンジのプールとトランポリンもある。
どう見ても、パルクールのための施設だろう。
しかも、ウェブサイトの文章は日本語で書かれている。料金体系、クラススケジュール、ビジター利用、注意事項、云々。

古泉「これは……パルクールジムですか」

みくる「すごい!これ、日本にあるんですか?」

長門「スポーツやトレーニングメソッドとしての真っ当なパルクール観は主に欧米で醸成されてきたが、ここ数年で日本にもその流れが形作られつつある。ストリートとは違って安全かつ効率的で快適な練習体制が整った専用施設としてのパルクールジムは、もはや海外だけの特別なものではない。このジムは国内の現役のプレイヤー達が造ったものだが、最近ではAEONグループも自社のスポーツジム内にパルクールエリアを取り入れるなど、大資本がパルクール業界に進出してきた」

いよいよ話が本格的になってきたな。
確かに、これ以上の独学での練習、ましてや宙返りへの挑戦などは効率が悪すぎるし、第一あまりにも危険すぎる。
パルクールを楽しむための御誂え向きの専用施設とやらがあるんなら、そこに足を運んでプロに基礎からレクチャーしてもらう方が良いに決まっている。
しかし、こういう最先端のモノは大抵東京に一極集中するのが世の常だと思うんだが……。

長門「この施設は東京だが、似たような施設がここから電車で30分程の場所に最近オープンしたばかり」

ハルヒ「みんな、聞いたわね!?次の日曜に行くわよ!!」

トントン拍子で話が進んでいく。
本当に、こんなにもタイミング良く近辺にパルクール専用施設なんてものが建設されたばかりだったのか?
……まぁ、その辺りは深く詮索しないでおこう。
肝心なのは、無茶な環境でチャレンジを強いられることなく、ある程度の安全を確保した上でハルヒを存分に遊ばせてやれそうであるということだ。

キョン「良かったじゃないかハルヒ、日曜はせいぜい楽しんでくるんだぞ」

ハルヒ「は?あんたも来るんじゃない」

キョン「俺はもう、あんな地獄みたいな筋肉痛は御免被る。最初に練習に出かけた日の翌朝なんか、ベッドから起き上がるために妹の手を借りる羽目になったんだぞ。次にそんな体たらくを味わうのは、60年ほど後でいい」

ハルヒ「60年後の自分を先行体験できる貴重な機会だったわね。これからは、お年寄りには優しくしようっていう敬老精神でも芽生えたんじゃない?」

まったく、口の立つ女だ。


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