とある妄想科学の猟奇殺人(ニュージェネレーション)
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33:名無しNIPPER[saga]
2018/11/28(水) 22:18:55.11 ID:n0b/+xFf0
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……だったら良かったけどな。
そんな生活が幕を開けたなら、どんなに良かったことか。

しかし現実は厳しい。当たるわけがないのだ。
そもそもそんなことをするためにポケコンを触っていたんじゃないんだ。

「……健全な学生として、あまりそういうのを見るのは勧めないわね」

以前から吹寄はこう言っていた。
よほど度が過ぎない限りこうして忠告に止めているようだが、やはりこいつは快く思っていないんだ。

(……まあ、当たり前か)

むしろこれを良しと褒める奴の方がおかしいと自分でも思う。

「事件のこと。やっぱり気になるの?」

「別にそこまでって言うほどじゃ、ねぇけど」

「大覇星祭と重なってるのもあって、この街は今てんてこ舞いなんですたい」

「本当。大覇星祭が中止になったりしなくて良かったわよ」

大覇星祭の中止。確かにその可能性を思い浮かべる人もいるだろう。
実際には大覇星祭は莫大な予算と人員が割かれていて、外部の客も招き世界にも中継され、大規模な学園都市の広告イベントとなっている。
それを今更中止になんてできるはずもなかったんだろう。

(『露出橋』に『ヴァンパイ屋』、か)

誰が、何のために。
その全ては謎に包まれたままだ。


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