とある妄想科学の猟奇殺人(ニュージェネレーション)
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5:名無しNIPPER[saga]
2018/11/25(日) 20:43:28.05 ID:0u3i+OR/0


第一章 狂気と邂逅するは幻想殺しの少年 Welcome_To_Chaos_World.




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「俺を、見るな」

小さく呟いてみる。こんな時、稀に感じるのだ。
誰かの視線。誰かの目。誰もいるはずがないのに。

『その目誰の目?』

言葉に特に意味はない。ただ俺にとっては一種のおまじないのようなものだった。
こう唱えると何となく楽になるような気がする。

「はぁ……」

目の前の画面を見て思わずため息を零す。
一台のノートパソコン。貧乏苦学生上条当麻にそんなものを買う余裕は残念ながらない。
あらやだ自分で言ってて悲しくなってきた。

ただこれは、おそらく高校の入学祝いか何かで両親辺りから贈られたものなのだろう。
つい最近部屋から発掘された一品だが、諸事情で記憶が吹っ飛んだ俺には断言はできなかった。

「どいつもこいつも……」

やる気が削がれた俺は思わずブラウザをバックさせる。
元々俺はネットに噛り付いたりそこに溢れる情報を追っていったりする人間じゃない。
そんな暇があったら青春したいのだ。だって割と本気でことあるごとに死にかけてるから仕方ないじゃない。

俺にだって人並みにはそういう欲求はあるんです!!
学校帰りに二人乗りで汗を流しながらデートしたり何だり!!

分かってる、そんなリア充行為は神に選ばれた選民共にしかできない高貴な遊びだ。
今も窓の向こうから仲良さげな男女の声が聞こえてくる。
クソッ、お前ら爆ぜろ。出会いがほしいちくしょう。

「……ってそうじゃねぇ」

閉じたノートPCを押しやりテレビをつけると、予想した通りのニュースが流れていた。


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