とある妄想科学の猟奇殺人(ニュージェネレーション)
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9月24日
[saga]
2018/12/23(日) 00:38:30.42 ID:KNZOoLgc0
「……間違いない」
一人の人間がそれを前にして誰に言うでもなく呟いた。
その声は確信を得た物言いだった。
その人間は異様な……というより、独特の雰囲気を纏っていた。
どこか普通の人間と違う。顔立ちも服装も特別異常というわけではないのだが、確かに違っていた。
ただ、それは普通の人間なら気付かない程度のものかもしれなかった。
静かに部屋の中を歩き、外へ出る。
もう一度手にしたポケコンでそれを確認した。
「これで三人目――――二人目の時点で分かってはいたが」
もう用済みだと言わんばかりに、そのデータを消去する。
データの復元はおろか、データが存在した痕跡も受信した痕跡も確認できぬよう完璧に抹消する。
ポケコンをポケットにしまい込み、息を吐く。
何が楽しいのか、僅かに口の端を釣り上げて結論した。
「……確定、か」
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