とある妄想科学の猟奇殺人(ニュージェネレーション)
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9月24日
[saga]
2018/12/23(日) 00:43:00.51 ID:KNZOoLgc0
9月24日、深夜。
俺は未だに眠りにつけずにいた。
簡単に眠るには、嫌なものを見過ぎた。
第三学区に行って、セミナーを受けて、帰りに……。
「……っ!!」
あの光景を思い出すと、激しい嫌悪感に押し潰されそうになる。
取り調べを担当した黄泉川先生によれば……というより、話し声を偶然盗み聞いただけだが、想像以上だった。
肩から一本の腕、股から一本の足。それは間違いなかった。
でも俺は冷静じゃなかったようで、気付かなかった。
肩と股に固定されていた手足は、被害者本人のものだったらしい。
つまり俺が思ったように、被害者を殺してから別人の手足をつけたんじゃなかった。
被害者の手足を切断し、その切り落とした手足を肩と股に固定して、『別人の手足を被害者の切断面に合わせて』固定したんだ。
そういう風に、『飾り付け』をした。
(なん……なん、だよ……っ!!)
凄まじいほどの嫌悪感が収まらない。
あの妹達の時のようなグロテスクさはなかった。
内臓が散乱していたり、得体の知れない物体が壁や地面に張り付いていたわけでもない。
ただ、だからこそ。前に感じたように、だからこそ恐ろしかった。
バラバラにしたりぐちゃぐちゃにするんじゃない。まるで芸術作品のように一つの形に仕立て上げている。
狂ってる。改めてそう思う。まさか、俺がその第一発見者になるとは思いもしなかったが……。
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