63:名無しNIPPER[ saga]
2018/12/11(火) 21:13:47.44 ID:rJCnA2SX0
小さなお尻を片手で撫でる。今の悲鳴には少しわざとらしさを感じたので、緊張も大分解れたのか。
「楓さん、びしょびしょ」
「あなたもガチガチです。あんなにいっぱい出したのに」
64:名無しNIPPER[ saga]
2018/12/11(火) 21:14:17.03 ID:rJCnA2SX0
あまり言葉を連ねるのが好みではない人のようだから、これ以上の会話は無粋だと判断した。無言のままに彼女を押し倒して、何度目かも忘れた唇を重ねる。
楓さんの体からは当初のこわばりが消えて、全てを俺に預けてくれているみたいだった。細腕が俺の背中を優しく撫でて、次の行為を促してくる。
目配せでタイミングを伝えてから、片手の補助で位置を定め、ゆっくりと膣に陰茎を挿入する。彼女の吐息が荒くなったことに気付き、その勢いで、二度、三度と腰を前後運動させる。
65:名無しNIPPER[ saga]
2018/12/11(火) 21:15:06.06 ID:rJCnA2SX0
「痛く……ないですか?」
「〜〜〜〜ッ!」
下唇を噛み結び、楓さんは何かを必死に耐えている。それが痛みか快感なのかは定かではないが、抽挿の度に激しく絡みついてくる膣肉だけが、その答えを語っているように思えた。
そもそも、人間、ここまで来たら自制が利かない。所詮、どこまで行っても動物だ。遺伝子の存続という至上命題を抱えて生きる以上、体が止まってくれるはずもなかった。
66:名無しNIPPER[ saga]
2018/12/11(火) 21:15:49.39 ID:rJCnA2SX0
「あっ、ああっ!」
「ごめん、もう少し……」
楓さんの体が痙攣を始めたことには気づいたが、それを思いやる余裕は消えていた。とにかく、射精しないことにはまともな思考能力は取り戻せない。
67:名無しNIPPER[ saga]
2018/12/11(火) 21:16:23.71 ID:rJCnA2SX0
その声を聞いた瞬間に果てた。過去経験したことのない快感が全身を端から端まで駆け抜けて、何度も何度も陰茎が脈打つ。そのたびに精子が彼女の中に解き放たれて行くのが分かる。
ぴたりと蓋をしているつもりなのに、隙間から今の精子が漏れ出してきた。彼女の愛液と混じり合ったからか、なんとも言えない色になっている。
68:名無しNIPPER[ saga]
2018/12/11(火) 21:16:52.22 ID:rJCnA2SX0
「……だめって言いました」
「あー、拗ねないで……。ちょっ、きつくするとまた出ちゃうんで……」
「知りません。みっともなく果ててください」
「あーあーあーーーー!」
69:名無しNIPPER[ saga]
2018/12/11(火) 21:32:09.56 ID:rJCnA2SX0
「プロデューサー」
「なんです?」
「あれについて、どうなっていますか?」
「準備済みですよ。いつでも大丈夫です」
70:名無しNIPPER[ saga]
2018/12/11(火) 21:32:38.37 ID:rJCnA2SX0
「はい、この間仰っていた観光地に関しての資料、ここにまとめておきましたので。分からないことがあったらまた別途」
「いつもありがとうございます」
「いいえ」
プリントの束を渡すと、楓さんがこちらに顔を寄せてきた。耳元に唇を近づけてから小声で一言。
71:名無しNIPPER[ saga]
2018/12/11(火) 21:33:13.34 ID:rJCnA2SX0
あの日以来、ずるずると肉体関係を続けている。誰にも咎められないのをいいことに、かなりのハイペースで。向こうから求められては、俺も断りようがない。楓さんの存在は、効き目の強い麻薬を彷彿とさせる。
「では」
「はい」
72:名無しNIPPER[ saga]
2018/12/11(火) 21:34:05.94 ID:rJCnA2SX0
「プロデューサーさん、最近楓さんとずいぶん懇意ですね」
「はは。なんでも、『あれ』とか『これ』で理解し合えるところにまで俺を高めたいらしくて。今は訓練中の身なんです」
「まるで夫婦みたいですね、それ」
「まさかぁ! ちょっとした戯れですよ、戯れ」
「ですよねー。分かっていらっしゃるとは思いますが、一線を越えてしまうのは厳禁ですからね」
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