39:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/08(火) 23:55:49.36 ID:PhxU7pY/0
万が一にも有り得る以上、細心の注意を払わないといけない。下手をすれば家庭教師どうこう言っていられなくなるんだから。
「これからずっと私の態度に警戒して接していくの?」
「仕方ないだろ。それ以外に出来ることなんてないし」
「えー、それは息苦しいよ。私も面倒」
40:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/08(火) 23:56:22.58 ID:PhxU7pY/0
酷いデッドロックだ。まるで上手い解決法が見当たらない。どうすりゃいいんだ……と頭を抱えてみたところで、具体的な対応策が生まれてこない。
「そんなフータロー君に朗報です」
「なんだ」
「今ならもの凄く簡単にこの状況をやり過ごす方法があります」
41:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/08(火) 23:56:48.88 ID:PhxU7pY/0
藁にも縋る思いで聞くと、指先でちょいちょいと手招きされる。近寄れということかと勝手に理解して彼女の隣に居場所を移すと、再度の手招き。そこで一瞬考えてから、耳を一花に差し出した。分かりやすい内緒話だ。
彼女は「んっんー」と歌で酷使した喉を整え直してから、俺の耳元にその唇を近づけて、
「…………ふぅ」
42:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/08(火) 23:57:34.09 ID:PhxU7pY/0
「え? え? どういうことだこれ?」
「いたずら」
「おま……シチュエーションを考えろシチュエーションを」
「ごめんって。ほらもう一回」
「頼むぞまったく……」
43:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/08(火) 23:58:01.43 ID:PhxU7pY/0
「……あのね」
「おう」
「……フータロー君も私の秘密を握っちゃえばいいんだよ」
「……?」
44:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/08(火) 23:58:33.82 ID:PhxU7pY/0
「意味が分からん」
向かい合って問う。どういうこっちゃと。
「お互いが弱みを握り合えば、一周して何しても平気になるでしょ?」
45:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/08(火) 23:59:31.87 ID:PhxU7pY/0
「あの、一花……?」
「どうかした?」
「いや、ハンガーあるんだからドアに上着かけなくてもよくないか……?」
「ううん、これでいいの。むしろこれじゃなきゃダメ」
「……ほう」
46:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/09(水) 00:00:12.93 ID:3bKI/3gF0
「あの、一花……?」
「どうかした?」
「いや、暑いんだったら冷房入れれば良くないか……?」
「ううん、これでいいの。むしろこれじゃなきゃダメ」
「……ほう」
47:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/09(水) 00:00:40.61 ID:3bKI/3gF0
「あの、一花さん……?」
「どうかした?」
「なんで下着姿に……?」
「え?」
「え?」
48:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/09(水) 00:01:15.40 ID:3bKI/3gF0
「待て一花。一体何をするつもりだ」
「セッ――」
「――やっぱ言うな。早まるな。話せばきっともっといい妥協点があるはずだから」
「……もう、しょうがないなぁ」
「ふぅ、見立て通りやっぱりお前は話が分かる奴――」
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