94:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/10(木) 03:19:21.86 ID:Xx5qo0vS0
――――今のバカ長い沈黙の間に俺がどれだけ気持ちいい目にあったかは一生秘すとして、もうこうなったら俺が主導権を握ろうなんて浅はかだったのだと悟り、彼女に跨ってもらう体勢をとった。ここまで来てしまうとこれが一番いいんじゃないかと思う。
「これ、フータロー君のこと犯してるみたい……」
「お前さっきから楽しんでるよな? そうだよな?」
「だって、何か言うたびびくって動くから、おかしくって」
95:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/10(木) 03:19:48.38 ID:Xx5qo0vS0
近づいてきた顔を引っ張り寄せて、素直に要求に従う。やっぱり彼女の舌技は妙に拙くて、だけど今はそれすら俺をおちょくるためのきっかけに思えてしまった。下半身からは規則的に快感が襲ってきて、今日何度目になるかも分からない射精まで秒読みだ。
俺が達するちょっとだけ前に一花が限界を迎えたようで、その収縮運動に絞られる形で、俺の精が放たれる。脈打つ俺に合わせるみたいに彼女の膣も振動していて、比喩抜きに一滴残らず全て奪われた。
そのままなのはちょっとだけ悔しくて、一花の余裕を崩さんと腰を振ると、甘ったるい喘ぎが場に満ちた。マイクでも近づけてやればもっと効き目があるかなと思ったが、それはさすがに尊厳に関わりそうなのでやめる。俺が常識派であることに感謝して、これから生活して欲しい。本当の常識派は未交際の女性と性交渉しないという真っ当な指摘は受け付けないように今後脳を改造しておこう。
96:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/10(木) 03:20:14.53 ID:Xx5qo0vS0
それからはまあ、特に言うこともなかった。カラオケボックスの時間制限いっぱいまで持て余した若い肉体をぶつけ合って、日ごろのフラストレーションを解消していくだけ。
一花の聞くに堪えないおちょくりをどうにか我慢しながら、快楽に身を任せ続けるだけ。
割り切ってしまえば楽なもので、天上の快楽を享受する時間は意外に早く過ぎ去った。時間を告げる電話で一花が延長を要求しようとしたときは全力で受話器をひったくったが、それ以外は語ることもない。ただただ気持ちよかったし、ただただ満たされていた。後顧の憂いなどひとかけらもなかった。
97:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/10(木) 03:20:47.44 ID:Xx5qo0vS0
…………だからこそ、夜風によって冷やされた頭が、とんでもない勢いで俺を叱責し始めるのだが。
「フータロー君、えっちするときキャラ変わるね」
「言わないでくれ……」
98:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/10(木) 03:21:14.89 ID:Xx5qo0vS0
「でも、うん……うん。すごかったね」
「やめろ。蒸し返すな。あれは今日限りの夢だ」
「絶対今晩夢にみると思うな」
「申告するな」
「まだお腹の奥があったかいし」
99:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/10(木) 03:21:51.86 ID:Xx5qo0vS0
「……改めて言うけどさ、あれはほんとだからね」
「…………勘弁してくれ」
「む、女の子の告白をそんな風に扱うんだ。良いよ。君がそれなら、自爆覚悟で三玖に今日のこと教えるから。すっごく情熱的に求められたって」
「何一つ嘘がないから余計厄介だ。やめてくれ。……別に嫌なわけじゃないけど、とにかく今は勉強に集中する時期だろ、お前らは特に」
「恋愛してる場合じゃないと」
100:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/10(木) 03:22:19.13 ID:Xx5qo0vS0
「上杉君、今日もお疲れのようですけど大丈夫ですか?」
「……体力不足だ」
昼休み、再び五月に話しかけられた。俺は疲れ切った体をぐでっと机に投げ出して、出来る限りの消耗を抑えている。
そりゃああれだけ動けば体にガタも来る。当たり前のことだ。
101:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/10(木) 03:22:46.61 ID:Xx5qo0vS0
「今度の休みは勉強ほどほどにして寝るよ。とにかく、そこまで気遣わなくて大丈夫だ」
「そうでしょうか。……あの、上杉君?」
「なんだよ」
「首のところに赤い痕が見えますが、まさか……」
「いや、違うぞ五月。一旦落ち着いてくれ」
102:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/10(木) 03:23:20.47 ID:Xx5qo0vS0
「虫刺されですか? 最近多くなってきて嫌ですよね」
「五月」
「はい?」
「お前はどうかそのままでいてくれ」
「上杉君、昨日からちょっと変です」
103:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/10(木) 03:26:48.20 ID:Xx5qo0vS0
おしまい。もうすぐアニメでいてもたってもいられないのに、原作最新話で更に頭がおかしくなってしまった。
せっかくのメディアミックスだし、これを機に、もっとssだのイラストだのが増えたら楽しいなーって思います。
こんな終わりなので続きは未定。原作に動きがあれば上手いこと縒り合わせて書くかも分からんです。それでは。
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