中野四葉「まにまにりぽーと」
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19:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/29(火) 21:26:16.92 ID:gUiBlRD20
「だから、ギリギリまで考える。何をしたいかとか、何が出来るかとか」
「人の進路ばっかり気にして自分の将来設計がすっからかんなところとか、すごいあんたらしいわね」
「うっせ」

 奨学金に頼ればどうにかならないこともない。だけど、それだって一応は借金の部類だし。
以下略 AAS



20:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/29(火) 21:26:50.65 ID:gUiBlRD20
「ま、最悪路頭に迷った時は私が養ってあげるから安心して」
「迷わねえからお前も安心しろ」

 こういう場面での軽口は、素直にありがたかった。今までに色々あったが、そこで培われた信頼の一端を見ることが出来たように思えるから。邂逅から一年、忙しない毎日を駆け抜けてきたが、走った後にはちゃんと道が出来ている。この事実が救いになるかどうかは、今はまだそこまで分からないけれど。



21:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/29(火) 21:27:26.78 ID:gUiBlRD20
「あんた向きの仕事、私は一つ思いつくけどね」
「なんだ?」
「秘密。こういうのって、自分で気づくのが大切なんじゃない?」
「そういうもんか?」
「あんただって、最初から答えは教えないでしょ」
以下略 AAS



22:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/29(火) 21:28:01.70 ID:gUiBlRD20
「前途多難だ……」
「頑張りなさいよ。頼りにしてるんだから」

 そうだった。俺の双肩には、五姉妹の未来ものしかかっている。ここでダウンするのはあまりに早すぎるだろう。
 もうひと踏ん張り、だ。
以下略 AAS



23:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/29(火) 21:28:36.96 ID:gUiBlRD20
「手間賃」

 引き止められてイートインスペースに座らされると、二乃にホットココアを手渡された。特売の卵で得た利益が消し飛んでいる気がしたが、もらえるものはもらっておくことにする。……だけど、その前に。

「ほれ、毒見」
以下略 AAS



24:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/29(火) 21:29:12.13 ID:gUiBlRD20
「ん」

 何事もなく二乃が数口飲み干して、ちょっとだけ容積が減った缶をこちらに返してくる。当たり前だが、何かが盛られてはいなかったようだ。

「もちろん薬は入ってないわ」
以下略 AAS



25:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/29(火) 21:29:38.97 ID:gUiBlRD20
「……そういえば間接キスは初めてよね」
「新たに倒錯した性癖に目覚めるな」
「喉渇いたからもう一口ちょうだい」

 これはやべーぞと、一気に残りを飲み干した。炭酸ジュースでなくて良かったと一安心だ。
以下略 AAS



26:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/29(火) 21:30:14.80 ID:gUiBlRD20
「……まあいいわ。付き合わせて悪かったわね」
「気にすんな」

 足元に置いたレジ袋を持って、自動ドアの方に足を向ける。当然彼女もそうするものだとばかり思っていたが。

以下略 AAS



27:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/29(火) 21:31:00.39 ID:gUiBlRD20
「一日一回、今日はまだしてなかったでしょ……?」

 「じゃ」と短く言って、二乃はすたこらと店外に出ていった。残された俺はと言えば、にわかに色めき立った周囲の視線に晒されながら、ただ一人で項垂れるだけ。

「…………くそ」
以下略 AAS



28:名無しNIPPER[ saga]
2019/01/29(火) 21:32:33.85 ID:gUiBlRD20
今日はここまで。前回は結果的に二乃の話だけ薄くなってしまったのでそれの補填の意味で。
またしばらくちまちま更新していくので、良ければお付き合いください。


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