中野五月「あいまいでぃすたんす」
��↓ ��1- ��覧 ��板 ��20
159:名無しNIPPER[sage]
2019/03/09(土) 17:47:14.56 ID:aPOG08PPo
おつおつ
つづきもあるのか!! 楽しみに待ってる


160:名無しNIPPER[sage]
2019/03/09(土) 18:23:39.99 ID:hRo22w8uo
楽しみに舞ってる


161:名無しNIPPER[sage]
2019/03/09(土) 20:11:16.17 ID:IjVk0u6bo
待ち望んでたぞ


162:名無しNIPPER
2019/03/09(土) 20:29:50.62 ID:5pnnHS+b0
ニヤニヤが止まらないんですけどこれは病気でしょうか


163:名無しNIPPER[saga]
2019/03/09(土) 21:25:06.95 ID:IWZIoqEe0
 ん、ん、と数回咳ばらいをした五月がそんなことを言う。しかし、少し嘘とはなんだろうか。日本語は成立しているのか、それ。
 
「何がどう嘘なんだ?」
「どう、と言われましても」
「いや、聞き返されても俺が困るだけなんだが」
以下略 AAS



164:名無しNIPPER[saga]
2019/03/09(土) 21:25:35.42 ID:IWZIoqEe0
「…………それを聞くのは野暮でしょう」
「なんでだよ」
「だからその……あるじゃないですか、色々」
「具体的に言ってくれ」
「察してください」
以下略 AAS



165:名無しNIPPER[saga]
2019/03/09(土) 21:26:05.07 ID:IWZIoqEe0
「俺に言外にこぼした意図を拾う能力はない」
「……自慢げに言うことじゃないでしょうに」

 素直に告白したら反応をもらえた。分からないことは分からないと言う。変に意地を張っても意味がない。学ぶことの根本に共通する姿勢だ。じゃあこの会話から何を学べるのかと聞かれたら、それもまた正直に「分かりません」なのだが。

以下略 AAS



166:名無しNIPPER[saga]
2019/03/09(土) 21:26:32.03 ID:IWZIoqEe0
 分かり過ぎるということもなければ、分からな過ぎるということもない。俺の能力は、他人の想像の範疇の中にすっぽり収まりきるぐらいのもの。
 だから、こいつの言うことの一欠片くらいは理解できている気でいた。それが実態に即したものかどうかは重要ではなく、過去の五月の言動を考えたときに、一番有り得そうな心境を。
 しかし、わざわざ口に出すのはそれこそ野暮というもの。ついでに、間違っていたら赤っ恥だし。
 そしてさらに言うのなら、俺が俺っぽい行動パターンで動くとしたら、まあ間違いなくここで本人に直接聞くのがセオリーだ。間違った予想が自分の中だけでの真実、事実として定着してしまうくらいなら、顰蹙を買うことを承知してダイレクトに問う。その結果として白い目で見られようが何をされようが、そこに誤解がないのならそれでよかった。
 思えばこれは、一種の偏執であるのかもしれない。正解に固執し過ぎて、それ以外の全てがどうでも良くなってしまったような。本当は過程にだって意味があるはずなのに、正解という一つの結果を大々的に掲げ、その他を不要だと淘汰していくような。
以下略 AAS



167:名無しNIPPER[saga]
2019/03/09(土) 21:27:07.95 ID:IWZIoqEe0
「俺に野暮だの野暮じゃないだのは分からん。人との付き合いが浅すぎるからな」
「それも自慢することではないですね」
「ただまあ、なんとなく見えてきたものはある」
「たとえば」
「ここでこれ以上ずけずけ行くと、しばらくお前の機嫌を損ねることになる。それは好ましくない。だから、このあたりで分かったふりでもして黙るよ。空気読んでな」
以下略 AAS



168:名無しNIPPER[saga]
2019/03/09(土) 21:27:34.20 ID:IWZIoqEe0
 ここで、ようやく五月がこちらに向きなおった。ひと段落、か。
 正直なところ、俺も分かりかねている。なぜこいつらのご機嫌を取る方法なんかを知らぬ間に覚えて、しかもそれを当たり前に実行するようになってしまったのか。別に懐柔されたわけでもなければ、前までのように借金への焦りがあるわけでもないのに。
 単純に、教師業を円滑に進めるため、というのは理由ひとつになり得ると思う。へそを曲げられたままでは会話すらままならないし、そういう奴が一人いるだけで場の空気は最悪だし、それに辟易してはいた。
 だが、そういうものを最たる理由として揚げるのはどうかと思った。これは上手く言語化できる感覚ではないのだが、なんだかこう、しっくりこないのだ。
 五月の言葉を借りるのなら、少し嘘がある。どこかに異物が混じっている。確かに正解という大きなくくりの中の部分集合に属してはいるが、それはただの構成要素であって全てではない。しかも、根幹をなしてもいない。
以下略 AAS



169:名無しNIPPER[saga]
2019/03/09(土) 21:28:04.60 ID:IWZIoqEe0
「個人的には、語らない美しさというのがあっても許されると思います」
「それを理由を話さないことへの免罪符にしちまうのはアリなのかよ」
「ずるいとは感じますよ」
「でもやっぱり、アリだとは思ってんだろ?」
「女の子は、ずるいくらいがちょうどいいものでしょう?」
以下略 AAS



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