124:水源+α[saga]
2019/03/02(土) 21:43:39.44 ID:B+XkXyqR0
鈴谷『黙って! 私は……あんたが大っ嫌い! キモい! 死ねばいいのに……軍人なんてっ……死ねばいいのに!』ドガドガ
これまでの鬱憤を、これまで溜め込んできた怒りを前任に似たようなモノにぶつける。鈴谷はそのような的外れで、最低な行為を提督にしていたのだ。
鈴谷『死ね! 私を騙して熊野を苦しませたあんたなんて絶対に許さない……! 殺してやる……ころしてやるぅ!!』ボコボコ
125:水源+α[saga]
2019/03/02(土) 21:45:01.89 ID:B+XkXyqR0
提督『──……それは俺じゃねえよッッ!!』
鈴谷『……!?』ピタッ
それまで無我夢中に振るっていた蹴りを、その頃は憎悪の対象だった提督相手だというのに思わず止めてしまうほど、提督が放った咆哮は──怒りに、そして悲壮に満ちていた。
126:水源+α[saga]
2019/03/02(土) 21:46:21.78 ID:5qd+ZIFmO
その時の鈴谷は何よりも提督がその瞳に涙を溜まらせているのが衝撃的だった。
提督『いつも……いつもいつもお前らは、俺に……俺はお前らの為にと頑張ってるのに……お前らはいつもぉ!!──』ボロボロ
鈴谷『っ、……』
127:水源+α[saga]
2019/03/02(土) 21:47:06.55 ID:5qd+ZIFmO
鈴谷『──……っ』
そこで初めて、自分がしでかしたことを理解した。
これまでの気持ち悪い印象は変わらない。しかし、今自分がしたことは唯の八つ当たりで、前任がしていたことと変わらないことだと。
128:水源+α[saga]
2019/03/02(土) 21:48:02.69 ID:5qd+ZIFmO
あの日から一ヶ月後の今日、当時のことが色濃く記憶に残り、心には絡み付いている。
鈴谷 ポロッ
不意に鈴谷の瞳から頬へ一筋の雫が流れ落ちる。
129:水源+α[saga]
2019/03/02(土) 21:48:33.99 ID:5qd+ZIFmO
………………
…………
……
130:水源+α[saga]
2019/03/02(土) 21:49:05.57 ID:5qd+ZIFmO
熊野「……っ」ツー
熊野(ごめんなさい……提督。本当に)
熊野「ごめん、なさい」ポロポロ
131:水源+α[saga]
2019/03/02(土) 21:50:32.31 ID:5qd+ZIFmO
………………
…………
……
132:水源+α[saga]
2019/03/02(土) 21:51:10.42 ID:5qd+ZIFmO
だがそれでも俺は諦めない。
例えどんなに拒絶されても、例えどんなに殴られても、例えどんなに無視されても俺は絶対に諦めない。前任が着任する前の活気があり、栄光ある横須賀鎮守府を取り戻して見せる。
そして元帥から仰せつかった──横須賀鎮守府、ならびに艦娘達を救ってやってほしいという命令を、俺の夢を必ず叶えて見せる。
133:水源+α[saga]
2019/03/02(土) 21:51:51.19 ID:5qd+ZIFmO
△月×日 天気は雨
今日は凄く気が参っている。気が参っているのはいつものことだが、今日は特に心苦しい。胸がチクチクと痛み、ふとした瞬間に涙が出そうになる。
つい先程、食堂で熊野の財布を見つけ、届けるついでに熊野の様子が心配だったので声を掛けてみたのだが、酷く拒絶され、挙げ句には頬を叩かれてしまった。どうしてなんだろうか。その気持ちだけだった。しかしよく考えてみれば直ぐに分かることだ。前任になにかトラウマを植え付けられたのだろう。
206Res/84.49 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20