やちよ「魔法少女裁判よ」ひなの「私が裁判長?」
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38: ◆ubUwzHgOw5Q4
2019/04/01(月) 13:05:47.48 ID:ISCE55f30
ひなの「弁護側、追加したい主張はあるか?」
うい「……それでも」
うい「それでも、今、私たちは二人のおかげで魔女化から解放されてる。それは事実だと思います」
39: ◆ubUwzHgOw5Q4
2019/04/01(月) 13:08:31.78 ID:ISCE55f30
ななか「何を犠牲にしてでも救われたいと願うことは理解できます」
ななか「ただ、そんな犠牲を払うならば救われなくていいと考えている人もいるんです」
葉月「自分の存在を差し出してでも守りたいものを持っている人だっている」
40: ◆ubUwzHgOw5Q4
2019/04/01(月) 13:09:29.10 ID:ISCE55f30
ひなの「弁護側追加主張はあるか?」
いろは・うい「……」
ひなの「ないなら制限刑あたりになると思うが……」
41: ◆ubUwzHgOw5Q4
2019/04/01(月) 13:11:14.54 ID:ISCE55f30
葉月(二人とも涙目でプルプル震えてる)
ななか(自分の不甲斐なさに憤ってるように見えますね。弁護側の問題ではないように思いますが)
ねむ(あーあ。灯花がういとお姉さんをなかせちゃった)
42: ◆ubUwzHgOw5Q4
2019/04/01(月) 13:13:27.04 ID:ISCE55f30
やちよ(ふたりとも。言うべきことは分かってるでしょう?)
灯花(わたくしたちは極刑希望なんだよ?)
やちよ(それはもう通らないってわかったでしょ)
43: ◆ubUwzHgOw5Q4
2019/04/01(月) 13:14:52.03 ID:ISCE55f30
灯花「ねえ、ねむ、この前ニュースで見たんだけど、司法取引ってなんなの?」
ねむ「ああ、それを使ってアメリカ大統領の元側近から証言を引き出したってやつだよね。あれは――」
ひなの(なんて白々しい……)
44: ◆ubUwzHgOw5Q4
2019/04/01(月) 13:16:25.49 ID:ISCE55f30
いろは「ええとですね!二人が作ったドッペルシステムは健在なんです!それの維持はもちろん、私たちはそれを世界に広めていく必要があると思ってるんです!」
ななか「それは、ええ。必要なことだと思います」
いろは「それについて、やっぱりもとのシステムを作った二人の力添えが必要だと思うんです」
45: ◆ubUwzHgOw5Q4
2019/04/01(月) 13:17:57.71 ID:ISCE55f30
ななか「つまり司法取引をしろと」
葉月「日本に司法取引ってあったっけ?」
ななか「あるにはありますが、こういう、みんなのために働けば刑が軽くなる、という代物ではなかったかと」
46: ◆ubUwzHgOw5Q4
2019/04/01(月) 13:18:53.87 ID:ISCE55f30
判決主文素案
1.両被告人は都ひなの、七海やちよ、和泉十七夜の監督のもとで解放の研究と魔法少女としての活動を行う
2.両被告人のソウルジェムを、遠隔の指令が与えられることで自壊するように加工する
47: ◆ubUwzHgOw5Q4
2019/04/01(月) 13:22:41.67 ID:ISCE55f30
いろは「人の命を多数決で奪うのはどうかと……せめて全会一致とか……」
ななか「それだと硬直するでしょう」
ひなの「環いろはの主張は正しいとは思う」
48: ◆ubUwzHgOw5Q4
2019/04/01(月) 13:23:58.12 ID:ISCE55f30
あきら「落としどころが見つかったみたいだね」
美雨「弁護側と検察側、それに裁判長、それぞれにこういう相場観があったからうまくまとまっているんだろうネ」
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