6:名無しNIPPER
2019/03/30(土) 00:17:38.68 ID:70xLl5pa0
「これ、俺の名刺」
「えっ」
私に突き出された長方形のカード。そこには283プロダクション・プロデューサーという文字が書いてあった。
「こ、これは」
「名刺だよ。もし本気でアイドルやりたくなったら、事務所の住所書いてあるからここにおいで」
私の手は震えていた。震える手を抑えながらなんとか受け取った。
「なんで私なんかに」
「うん? いいな、って思ったからだよ」
その言葉を聞いて何だか泣きそうになった。私が肯定された、その事実が私の中で爆発した。
でも、と私より30cmは背の高いプロデューサーさんは名刺を渡して手をそのまま私の頭の上に置いた。
思った以上に大きくて温かい手のひら。そこから伝わる熱はじわーっと私の体内で溶けていく。
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