103:名無しNIPPER[saga sage]
2019/04/15(月) 09:11:35.88 ID:SWPDcXJr0
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いっぺんに色々なことがあり過ぎて、考える気力も尽きそうだった。
ぼんやりとしたまま夕食を終え、俺は父さんを手伝い食後のコーヒーを淹れる。
「ねえ、駆。卒業したらどうするの?」
ソファに座って雑誌を読んでいた母さんが、そんなことを訊いてきた。
「……ああ、どうしようかな……」
目の前の問題にかかりっきりの俺は、明快な答えを返せない。
「相変わらずねぇ」
苦笑する母さんの前に、俺はコーヒーを置く。
と、キッチンから出てきた父さんが、自分と俺の分のコーヒーをテーブルに置きながら、会話に加わった。
「俺はそろそろ将来を見据えたほうがいいと思うな」
「……そうだね」
「堅実な職に就いたほうがいいぞ。ま、俺が言える義理じゃないが」
「ふふっ」
父の冗談に、母さんが微笑む。
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