104:名無しNIPPER[saga sage]
2019/04/15(月) 09:13:40.05 ID:SWPDcXJr0
「父さんも母さんもわりと小さい頃からなりたいものって決まってたけど、あんたはそうならなかったもんね」
「母さん、留まらないもんな。次、海外だろ」
「んー、今回は少し長くなりそうなの」
相変わらずなのは母さんのほうじゃないか、と俺は苦笑する。
相変わらず、自由奔放に、飛ぶように生きている。
小さい頃から憧れてきた、理想の大人の姿。
「……そっか」
俺もこうしてはいられない。
夏休みは着実に終わりへ向かっている。
透子のことはもちろん、俺自身のことも、きちんと答えを出さなければならない。
「俺、戻るよ」
一人で落ち着いて考えたくて、俺はリビングを後にした。
『あの子ここが気に入ってるって言ってたから、やりたいことでも見つかったのかと思ったけど』
『ガールフレンドだろ』
『一度でいいから会ってみたいわ』
『夏休み中にまた来てくれたらな。ま、邪魔はしてやるなよ』
……聞こえてるぞ、母さん、父さん。
171Res/212.06 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20