124:名無しNIPPER[saga sage]
2019/04/18(木) 09:39:32.52 ID:OU1b3DXA0
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『一緒に花火を見に行こう』
夏祭りの前日、俺はみんなとそう約束した。
家に帰るなり、俺は母さんに祭りのことを話した。お祭りは街の外からも人が来るくらいに大きく、クライマックスにはたくさんの花火が上がって、それをみんなで見るのだ、と。
寝床に入ってからも、明日の祭りが楽しみでなかなか寝付けなかった。
そして、当日。
空には雲が多く、夕方になるにつれ、世界はぼんやりと暗くなり始めた。
黄昏時――人の顔がわからなくなる時間帯。
大通りには屋台が連なり、街の雰囲気はがらりと変わっていた。
華やかな装いの人たちが道いっぱいにあふれて、少し先も見通せない。
まだ道に慣れてなかった俺は、約束の時刻に遅れてしまった。
やっとの思いで待ち合わせの場所に着いて、辺りを見回す。
そこに、みんなの姿はなかった。
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