144:名無しNIPPER[saga sage]
2019/04/18(木) 11:46:23.26 ID:OU1b3DXA0
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ガラス越しに見えた花火は、しばらくして打ち止めとなった。
それからは特に何も起こらず、俺たちは諦めて家に戻ることにした。
海沿いの道を透子と並んで歩く。
頭の中では、さっきから同じ言葉が回っていた。
言わなければ。
伝えなければ。
でも、なんと?
心が決まらないまま、予定の時刻が迫る。
家に帰るのを拒むように歩みが鈍っていく。
「どうしたの?」
透子が心配するように訊く。俺は声が震えるのを止められなかった。
「俺は……一緒にいるのが、怖いのかもしれない」
「え?」
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