【グラスリップ】透子「かけるくん?」
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17:名無しNIPPER[sage saga]
2019/04/03(水) 23:51:34.60 ID:DvK9a+dU0
「でも……」

 永宮はなおも反対したが、最終的には透子の意思を尊重することに決めた。

「透子ちゃんを、助けてくれるのよね?」

「……恐らく」

 俺と短いやり取りを交わし、永宮は俺と透子を残して席を外す。ただし、

「うちのグループ、恋愛禁止だから」

 そう、しっかりと釘を刺していく。

 ……父さんといい彼女といい、やはり、そういう捉え方になるのか。

 しかし、永宮の懸念は少しだけピントがズレている。

 俺は透子とそういうことをするつもりはないし、透子にもその気はないだろう。

 だから、何かあるとすれば、それはきっと、俺が現れたことで仲間内の人間関係が変化する、という形で訪れるに違いない。

 部外者の俺に気を取られて、近くのものを見落とすようなことにならなければいいが――。

「そういうの、すぐ崩れると思うけど」

 釘を刺された意趣返し、というわけではないが、やんわりと警鐘を鳴らしてみる。

 永宮は細い眉を顰め、それから心配そうに透子を一瞥すると、静かに階段を降りていった。


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