27:名無しNIPPER[sage saga]
2019/04/07(日) 10:07:02.95 ID:4h98r15f0
<第3話 ポリタンク>
『あ……今の――』
初めてガラス球越しに逆さまの風景を見たときのように、透子は《未来の欠片》が実際に『未来の欠片』であることに感じ入っていた。俺はそっと手を取るように、うん、と肯定し、話を本題に――透子が未来が見たいと言い出した件に――戻す。
「それは今から?」
『うん、今から』
透子の声からは、何かしらの強い決意が感じられた。むろん断る理由はない。《未来の欠片》を見聞きする機会が増えるのは俺も望むところである。
「とにかく会って話をしよう。透子の家に行くよ」
『えっ?』
「これからだと、帰りが遅くなる」
『いや、それは悪いよ。私なら平気だから』
「用事を片付けてからいく」
『あっ……』
結局、俺が押し切る形で、透子の家へ向かうことになった。
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