4:名無しNIPPER[sage saga]
2019/04/03(水) 20:11:26.57 ID:DvK9a+dU0
何が起こっている?
《未来の欠片》で何かが見えたことは一度もない。
明らかにこれまでのものとは違う。
俺はその理由を求めて、周囲を見回す。
すると、山吹色の帯に桃色の浴衣を着た、明るい髪色の女の子の姿が目に飛び込んできた。
露店の前にしゃがみ込んで、鈴のようなものを手にしている。
ちょうど『彼女の視点』からなら、俺に『見えた』のと同じように花火が見えるのではないか――?
『声をかけてみるか』
『なんて言って? 完全に不審者だろ』
『今みたいなのはこれっきりかもしれない。理由を突き止めておかないと』
『だが、彼女が原因だと決まったわけではないだろう』
『その時はその時で、いっそナンパしたらいいじゃないか』
『いや、まあ、可愛らしい子だとは思うが――』
そのとき、彼女がこちらの視線に気づいて、振り返る気配がした。
《俺》たちの意見もまとまらず、困惑も大きかった俺は、逃げるようにその場を去った。
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