45:名無しNIPPER[sage saga]
2019/04/07(日) 12:29:54.98 ID:4h98r15f0
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高山に案内されてやってきたのは、急な階段の上にある小さな神社だった。
日陰になっている社の軒下、礎石に腰を下ろし、俺は高山が何か言い出すのを待った。
「こないだは、ありがと」
「そんなこと言うために、わざわざ息切らせて追いかけて来たのか?」
当然そんなことはなく、高山は静かに切り出した。
「……話を少し聞いてほしくて。あなたならあるでしょ? 美術室のデッサン用の石膏像に話しかけて、自分の気持ちを整理したりしたこと」
「ないけど」
「透子はあるって」
……揶揄われているのか、これは。
「じゃあ俺は返事しないでもいいわけ、かな?」
石膏像扱いに不満を呈してみるが、返答はない。
振り向くと、高山は何かの決心がついたように、顔を上げた。
俺は要望に従い、黙って聞くことにした。
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